痛くない胃カメラ
- 2014/2/10
- 病状・症状

先日健康診断を受けた夫が、バリウム検査で、胃のポリープを初めて指摘されました。
精密検査(胃カメラ)を嫌がる夫に、私がしたお話をご紹介させて頂きますね。
胃のポリープとは・・・
胃の中の粘膜に、表面から盛り上がったできものがあるということです。
正常粘膜が単に厚くなった過形成である場合も腫瘍性の場合もあり、
また、腫瘍であるとしても、良性の場合も悪性の場合もあります。
また、形も必ずしもキノコ状のものだけではなく、
平べったかったり、半球形だったり、一部真ん中にえくぼがあったりと様々です。
引用:日本消化器学会HPより
つまり、健康診断のバリウム検査で胃のポリープを指摘された場合、
そのポリープがどんな形状をしていて、どんな処置が必要なのかを、
きちんと胃の内視鏡検査(=胃カメラ)で確認しないといけない!ということですね。
特に、初めてポリープを指摘された場合は
なるべく早い段階できちんと胃カメラを受ける必要があります。
さて、この胃カメラですが、
「痛い・苦しい」というイメージを持たれる方も多いと思います。
胃カメラで辛いのは、カメラが喉の奥に当たると起きる「嘔吐反射」です。
つまり、「オエッ」となるということ。
この「嘔吐反射」が強い方は、胃カメラの検査はとても辛いものになってしまいます。
そんな方のために、医療機関によっては、
胃カメラの検査が苦しくないように様々な工夫をしてくれています。
1.鼻から胃カメラを入れる(経鼻)
喉の奥にカメラが当たらないので、嘔吐反射は起きにくいと言われており、
口からの胃カメラに比べ、楽なことが多いようです。
ただ、鼻の内腔が狭い方だとやはりカメラを通す場合に痛みを感じる場合があり、
嘔吐反射が強い方だと、経鼻カメラでも「オエッ」となってしまうことがあります。
鼻から胃カメラをする検査の詳細は、コチラのリンクをご参照ください!!
2.麻酔を用いておこなう
通常の胃カメラでも、ゼリー状の麻酔を喉の奥にためる「局所麻酔」は行います。
しかし、施設によっては、注射で麻酔薬を入れて、
眠っている間に検査をしてくれる病院もあります。
この場合は痛み・吐き気などの心配はほぼありませんが、
麻酔薬の副作用のリスクがあります。
また、麻酔からしっかり冷めないと帰宅できないため、
検査自体に1日を割く必要があります。
誰でも検査は怖いし、嫌なものですよね。
けれど、一番怖いのはやはり「胃がん」です。
胃カメラが嫌だから精密検査は受けない!!と思っていらっしゃる方も、
方法は色々ありますので、是非医療機関のHPなどをよく読んで、
ご自身に合った方法で胃カメラを受けて頂ければと思います。