安全衛生優良企業のとりくみ例が公表されました!

安全衛生優良企業公表制度とは

2015年6月、厚生労働省が「安全衛生優良企業公表制度」を創設しました。
安全衛生優良企業公表制度とは、厚生労働省のウェブサイトに以下のように記されています。

「安全衛生優良企業公表制度」は、労働安全衛生に関して積極的な取組を行っている企業を認定・企業名を公表し、社会的な認知を高め、より多くの企業に安全衛生の積極的な取組を促進するための制度です。
引用元:厚生労働省「安全衛生優良企業公表制度について」

詳細は、「安全衛生優良企業の認定マークを取得しよう!」をご参考にしてください。

今回、実際に安全衛生優良企業に認定された企業へ訪問し、その取組内容をまとめたレポートが厚生労働省より公表されました。

ユーモアのある取組内容も紹介されており、自社での衛生管理対応にマンネリ化を感じている企業や、これから優良企業を目指す!という企業にも参考となる情報になると思います。
下記にいくつかピックアップした内容をご紹介させていただきます。

ヘルサポ・リーダーの配置(みちのく銀行)

みちのく銀行では、「ヘルサポ・リーダー」という職員の健康保持増進を進める担当者を各部店に配置を行っているそうです。
任期は1年で、さまざまな階層(部店長から若手行員まで)から人選を行っており、2017年は120名が指名されました。

この取り組みでおもしろいなと思った部分は、任期が終わったヘルサポ・リーダーは、今度はヘルス・サポーターとして認定され、ヘルサポ・リーダーのバックアップ役となるという、「健康管理に関わることを一過性のものにしない」という運用方法です。
年々、健康管理に携わる人が行内に増えることとなり自然と健康管理への関心の高い職場づくりの実現が進められる方法ではないかと感じます。
実際、みちのく銀行では10年後に500名体制を目指しているそうです!

また、弘前大学と連携しヘルサポ・リーダー向けの養成セミナーの実施を行っているそうです。
なかなか大学との連携がとれるケースは多くはないかと思いますが、しっかりと教育を行う体制は組織確立のためには不可欠でしょうね。

健活ポイントの導入(アップコン)

健康にかかわる行動を以下のようなポイント制にして、社員が楽しみながら取り組める体制を構築されているそうです!

<ポイント付与ルール>
1 健活のレク参加 100
2 禁煙達成者 10,000(達成月に加算)
3 タバコを吸っていない人 1,000(年1回加算)
4 喫煙者が禁煙した日数の減少(前月比) 30
5 ビル階段(6階)の登り降り 1往復 26
6 BMI 標準値達成 肥満→標準値・低→標準値の 場合 500。標準値→標準値(維 持)の場合 100。
7 フットサル競技大会で1勝 予選 100・決勝 500 優勝 チームに 50,000
8 フットサル競技大会で1ゴール 予選 500・決勝 500
9 マラソン大会参加(応援参加も含む) 500
10 マゴジム(ジム指導経験のある社員が主 催する自主トレーニング教室)の参加 100
11 やりたいレクが採用 50
12 地元プロサッカーチームの試合を観戦した人 10
13 健康診断結果に注意事項がない 500(年1回)
14 会社と駅の移動・通勤は歩き 片道5
15 会社と家の移動・通勤は歩き 片道5
16 家と駅の移動(2km 以上)は自転車 片道5
17 8時前に出社 20
18 月間表彰制度(社員が運動、健康活動を 自己申告で応募し全社員投票にて表彰) 1位 1,000 エントリー20
19 疲労度チェック実施(県依頼によるチェ ック機器を活用) 5

健活ポイントの用途としては、1ポイント=1円換算により 500 ポイント 単位で利用可能となっており、具体的には、
①商品カタログの商品との交換(年に一回)、
②寄付 [平成 28(2016)年の熊本地震の際には、寄付金として利用した]
③各種活動の自己負担分に充当、である。
引用元:厚生労働省「認定企業・事例調査 Ⅲ.アップコン株式会社」

ポイント制、すごく楽しめそうです!

今回の報告書では上記のようなさまざまな取り組みが紹介されています。
ぜひご覧になってみてください。

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