ラベンダーの入眠効果って本当?

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リラックスを誘う眠りの香りとして、ラベンダーは昔からとても有名ですね。
しかし、効果についての報告は十分なされていないのが現状です。
ラベンダーの香りは本当に眠りに効果があるのでしょうか。

ラベンダーの香りには、どんな効能があるの?

実はラベンダーの香りには、入眠させるための効能はありません。
では睡眠にはまったく影響がないのかというと、そういうわけでもないんです。

ラベンダーの香りは、鎮静作用に由来する入眠困難性の解消に役立ちます。
簡単にいうと、気分を落ち着けることによって眠りやすくするという作用です。
ゆえに「眠りに効果がある」といわれているわけですね。
ラベンダー以外にも、カモミール、マンダリン、アマダイダイ、ゼラニウム、サンダルウッドの香りにも、同様の効果があるといわれています。

本当に入眠効果のある香りは?

実際に「入眠を促進し、睡眠安定作用がある、理論にもとづいた香り」とは存在しているのでしょうか。
ここでは、理論が確立している香りを2つご紹介します。

1. セドロール

シダーウッド(スギ)オイルに含まれる香り成分「セドロール」は睡眠時間の延長、睡眠効率の上昇が研究結果として報告されています。

良好な入眠は、少しずつ血圧が下がり、呼吸が深くゆっくりしていくものです。
そのためには寝入るときに、血圧や体温が下がってくる、つまり副交感神経が優位になることが必要です。

セドロールには、交感神経活動を鎮静させる働きがあるため、覚醒から睡眠への移行を円滑に進め、睡眠量を増大させるとされています。
つまり交感神経活動を鎮静させることにより、スムーズに副交感神経優位を促してくれるということですね。

2. ヘリオトロピン

ヘリオトロピンは南米産のハーブ、ヘリオトロープの香りに似た香気成分です。
ヘリオトロピンの香りをかいで眠った時は、かがずに眠った時と比較して、深いノンレム睡眠とレム睡眠の時間が増える(睡眠の質が上がる)ことがわかっています。
また、寝つきをよくする効果も認められました。

ノンレム睡眠とレム睡眠

ここであらためて、ノンレム睡眠とレム睡眠について復習しましょう。

下記のグラフは、健康な大人の典型的な夜間睡眠パターンです。

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ご覧のように、深い睡眠(青)と浅い睡眠(緑)を繰り返しながら、睡眠後半に向けて徐々に浅い睡眠の時間が増加していきます。
このうち、深い睡眠をノンレム睡眠、浅い睡眠をレム睡眠といいます。
睡眠の前半に多いノンレム睡眠は、血管や神経など、体の重要な部分のメンテナンス時間です。
そしてレム睡眠は、全身の筋肉がゆるみ、筋疲労を回復するための時間です。
また、レム睡眠は記憶の定着と情動の整理の時間でもあります。

まとめ

入眠を促進し、睡眠安定作用がある香りを上手に使うことができるとよいですね。
ただ、香りは、人によって好みがあると思います。
理論が確立しているといえど、その香りが好きでないのであれば、無理に活用する必要はないでしょう。

何よりも安眠効果に資するのは、ご自身のお好きな香りでリラックスする時間を持つことかもしれません。

<参考>
厚生労働省「e-ヘルスネット」

 

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