アルコール依存には「うつ」が関係する?

夏は「暑いから」と冷たいビールが美味しい季節ですが、忘年会など、冬もお酒を飲む機会が増える季節です。
お酒は好きで飲んでいる人と、お付き合いで飲んでいる人がいます。
お付き合いで飲むことを「機会飲酒」と言いますが、毎日の習慣で飲む人は、気が付いたら「飲む量が増えていた」なんてことははないでしょうか。
また、お酒を飲む量が増えた場合は「(量が)飲めるようになった」人もいれば「(量を)増やさないと酔えない」ということもあるでしょう。
確かに、お酒は習慣的に飲み続けることで、分解される速度が早まり、飲める量が増えてくることはわかってきています。
しかし、「酔えないから量が増えた」という人は、ちょっと気をつけてみましょう。
お酒の背後には “ うつ ” が潜んでいるかもしれません。

毒にも薬にもなるアルコール

過度な量や、飲酒の機会が多いと、内蔵疾患を引き起こす原因となります。
直接的には肝臓にダメージを与え、脂肪肝や最悪の場合は肝硬変を引き起こします。
さらに、元々アルコールに弱い体質の人が飲酒を続けることで、喉や口の中、食道などにがんが発生しやすくなります。
慢性的な大量飲酒は控えたほうが良いと言えるでしょう。
「健康日本21」では、節度ある適度な飲酒として1日平均純アルコールにして約20g程度といわれています。

【 純アルコール約20gの例 】
・ビール・・・中びん1本(500ml)
・日本酒・・・1合(180ml)
・焼酎・・・0.6合(110ml)
・ウイスキー・・・ダブル1杯(60ml)
・ワイン・・・1/4本(180ml)
・缶チューハイ・・・1.5缶(520ml)

こちらは目安ですので、ご自身の体の大きさや体質に応じて飲む量は加減しましょう。

アルコール摂取の背景にあるもの

お酒が好きで、飲む機会が多く、楽しんでみながら飲む人もいる一方で、「お酒に逃げる」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
実は、お酒と自殺の関係は高く、自殺予防センターが平成19年から平成21年に行った調査では「自殺者の2割以上が亡くなる前の1年間に飲酒問題を抱えていた」と報告されています。
またアルコール依存症になる人の背景には、様々な問題(仕事・家庭・金銭問題など)からうつ状態に陥り、その現実から逃れるために飲酒を繰り返すとも言われています。

・ 鬱々とした気分を晴らすため
・ 眠れないから飲む
・ 酔えないから量が増える

このような理由で飲酒量が増えた場合は要注意です。
また、日本人の場合、「寝酒」の習慣を持つ人が多いことも特徴的です。

問題はお酒ではない

気分が晴れない時に「仲間を誘って憂さ晴らし」という機会もあるでしょう。
しかし、1人で悶々としながらお酒を飲むことは、健康的な嗜好品としての飲酒とは一線を画します。
お酒では何も解決しないこと、かえってアルコールから体に及ぼす影響が大きいことを知り、お酒に向かわせている自身の心の健康と、生活における飲酒のありかたについて、向き合ってみてはいかがでしょうか。

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