エルゴノミックス(人間工学)でもっと快適なオフィスに!

長時間のパソコン作業。
眼精疲労や肩こり、腰痛、頭痛など様々な身体症状が出ていませんか?
窮屈な洋服を着た時と同じように、自分の体に合っていないデスクやいすの高さ、PCモニターの位置は、体に負担がかかります。
そのような負担を改善するために活用されているのが、エルゴノミックス(人間工学)です。
エルゴノミックス(人間工学)の基本は、体を道具に合わせるのではなく、ハードウエアやソフトウェアなどを快適で使いやすい道具にして自分に合わせること。
ちょっとしたことで改善でき、パソコン作業を少しでも快適にするためのヒントをお伝えします。

PC作業時の正しい姿勢

正しい作業姿勢を保つことで、身体的な負荷が軽減され腰痛や肩こり、眼精疲労などの様々な身体症状の軽減につながります。

① 椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばす
② ひざと足首が90度(足がつかなければ台などを置いて調節する)
③ ひじの角度は90度以上(キーボードに自然に手が届く)
④ モニター画面の上端が目線と同じか少し下
⑤ モニター画面までは40cm以上

簡単にできる環境改善

① スタンドの使用

ノートパソコンを使用している場合はモニター画面が低くなりすぎ、肩こりや頸部痛が起こりやすくなります。
このようなノートパソコン用スタンドを使用することで、モニター画面の位置を目の高さに合わせることができます。

② 高さの調節

デスクトップのモニター画面が低い場合も、肩こりや頸部痛が起こりやすくなります。
その場合もモニター画面の高さを調節する必要があります。(ラックが間に合わない場合は、厚めの本でも代用できますが、不安定で危険ですのできちんとしたものを用意しましょう)

③ キーボードとマウス

ノート型のパソコンを使用している場合、上記のモニター用ラックの上にノートパソコンを置いた場合はキーボードの位置が高くなりすぎるため、別付のキーボードとマウスを使用するとよいでしょう。

「理想的な姿勢」は存在しない?

上記で「PC作業時の正しい姿勢」を説明しましたが、実は「理想的な姿勢」はないに等しいのです。
どんな理想的な姿勢でも、同じ姿勢を続けることで筋肉が収縮し続け、その部分に負担がかかり「良い姿勢」ではなくなってしまいます。
デスクワークが中心の仕事をしている人は立ち仕事が中心の人にくらべて心臓病になる確率が2倍になるそうです。
また、長時間飛行機の狭い座席に座り続けていると血行が悪くなり、血栓ができるエコノミークラス症候群も、パソコン作業を続けていると同じ事が起こる可能性があります。
厚生労働省のVDT作業時間管理基準では、一連続作業時間が1時間を超えないようにし、連続作業の合間には10~15分の作業休止時間を設けること、とされています。
1時間に一度は椅子から立ち上がり、姿勢を変えて体に違う刺激を与えることで、負担が軽減しリセットされた状態になります。

まとめ

正しい姿勢や、作業環境を整えることはエルゴノミックスの観点から重要なファクターです。
しかし、同じ姿勢、同じ作業を長時間継続することは体に負担がかかるため、適切な休憩時間を確保し、軽いストレッチや歩行をして気分転換をすることが重要です。

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