喫煙・飲酒歴の長い人は要注意!食道がんを予防しよう

食道がんってどんな病気?

食道がんは、食べ物の通り道である食道に悪性の腫瘍ができる病気です。
そのため、食事や飲み物を飲む込むことすら痛いと言った症状がみられます。
痛みにより、食事が億劫になり、栄養不良や痩せがみられることも食道がんの特徴です。
さらに、食道の周辺には、気管や肺、心臓、大動脈など、体にとって大変重要な組織がたくさん密接しています。
食道がんが大きくなるとそれらの臓器までがん細胞が広がったり、血管を介して全身に転移する可能性も大変高くなっています。
また、食道は肺への通り道である気管と密接しています。
気管までがん細胞が到達すると、食道と気管の間に穴が開くため、食事の際に食物が肺に入り、肺炎を起こし死へつながるなど、がんそのものの症状以外で命を落とす危険性も高い大変恐ろしい病気です。
あまり有名ではない食道がんですが、男性ではがん患者数は、部位別がん患者数では第6位です。
毎年おおよそ1万人以上の方が食道がんにかかると言われています。

食道がんはどうしてなるの?

食道がんの原因は主に飲酒、喫煙、熱い飲食物です。
そのため、喫煙率が高い男性のほうが、女性に比べて6倍近く食道がん患者が存在します。
飲酒は、アルコール度数が高ければ高いほど、食道を刺激し、がんになる可能性を高めます。
喫煙では、口の中に発がん物質が充満するため、その発がん物質を含んだ唾液や食事を飲みこむことで、がんになる可能性が高まります。
つまり、飲酒、喫煙を控えるだけで食道がんにかかる可能性はぐっと抑えることができるのです。

食道がんの症状は大変気付きにくい

食道がんは、がんが大きくなるまで無症状であることが多いです。
しかし、喉が慢性的に痛いな、飲み込むときにつかえる感じがするな、と思ったらそれは食道がんの大事なサインである場合もあります。
食道がんは早期に発見することで80%は手術で完治することができます。また、がんが小さければ、内視鏡手術(1週間ほどの入院)で治療することができます。
のどの痛みや飲み込みづらさを感じたら、早めに病院へ行きましょう。
ご自身が食道がんになりやすいかどうかは、国立がんセンターと医療機関が共同開発したチェックリストで簡単に調べることができます。
このチェックリストで上位10%に入った方は、通常受けている定期健診に加えてオプションの内視鏡検査を検討するなど、注意が必要です。
そして、飲酒や喫煙を控え、食道がんから体を守りましょう。

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