過労死から身を守るためにできること

2016年10月7日(金)、政府は本年度版の過労死等防止白書の発行を決定しました。
2014年に成立した過労死防止法で定められた内容を受けて、長時間労働の実態、対策がどのくらい実施されているかなどについてまとめられた内容です。
また、同日に大手広告会社の女性社員の自殺が労災認定されたこともあり、社会の注目を集めている「過労死」。
今回は、働き過ぎが及ぼす身体への危険性についてご説明します。

過労死ラインとは?

まず、過労死のラインについてご説明します。
過労死のラインは、健康障害が発症する前の2か月間あるいは6か月間において、1か月あたりおよそ80時間を超える時間外労働をしているものを指します。
あるいは、発症前1か月間でおよそ100時間を超える時間外労働が認められる場合もこれにあたります。時間外労働が長くなるにつれて、健康障害や過労死の可能性が高まることが知られています。

働き過ぎると起こる身体・精神症状

時間外労働が長くなることにより、下記のような症状が現れます。

・ 気持ちの落ち込みが続く
・ 夜眠れない
・ いつも仕事のことが頭から離れない
・ 死にたいと思うことがある
・ 動機や頭痛など身体的な症状がある

このような症状が現れ始めたら、一度医師にかかることが望ましいでしょう。
身体・精神症状の異常は、あなたが症状を自覚することで早期発見につながります。

過労死から身を守るためのmust do

・ 自分が働いた時間数を把握する

労働時間をカウントし、自分がどのくらい働いているのか確認することから始めましょう。

・ 毎日の健康状態を把握する

「辛い」「辞めたい」という気持ちは、あなたが自覚する前に、身体症状として現れることがあります。
毎日、自分の健康状態をチェックする習慣を身につけましょう。

・ 睡眠をとる

身体を休ませることが大切です。
夜眠れないときは、目をつぶって横になるだけでも身体を休めることにつながります。

・ 休日はしっかり休む

ONとOFFのメリハリをつけましょう。
「頑張らなきゃ」という仕事に対する義務感も大切ですが、仕事はあなたの身体があってこそ。
無理をせず、ときには休みましょう。

あなたの働く会社は、あなたの身体・精神面も考慮してくれる会社でしょうか?
自分の身体のSOSに、あなた自身が気づけるよう日々心がけましょう。

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