気づきたい自殺企図者のSOS ~ 「どうしたの?」が人を救う

先日、大手企業での若手社員の自殺があり、その方からのいくつもの“SOS”についても報道されていました。

世界的にみても自殺の多い日本ですが、皆さんの周りにはそういったSOSのサインを出している人はいませんか?

自殺大国、日本

日本では数年前まで年間の自殺者数が3万人を超える状況が続いていましたが、現在は自殺者数・自殺率がともに低下傾向にあり、平成27年の自殺者数は24,025人にまで減少しています。

しかしながら、日本の自殺率は他の先進国と比べて1.5~3.9倍と高い数値となっており、自殺対策は依然として重要な課題であるといえます。

 

世界保健機関による10万人あたりの年齢調整自殺率(2015)より抜粋

  国名世界での順位自殺率(%)日本のとの比較
日本17位18.5
フランス47位12.31.5倍
アメリカ50位12.11.5倍
カナダ70位9.81.9倍
ドイツ77位9.22.0倍
イギリス105位6.23.0倍
イタリア128位4.73.9倍

 

自殺企図者の8割以上は精神疾患の状態

WHOが実施したある調査によると、自殺におよぶ前に約95%の人は何らかの精神疾患に該当する状態にあったという結果がでています。
また、日本においても、高度救命救急センター搬送の自殺未遂者の8割以上に精神疾患が認められたとの報告がありました。

つまり、自殺を考える人のほとんどが“正常な判断をすることが難しい状態にある”と考えられます。

自殺願望が強まったときには、死ぬことで頭がいっぱいになっていて、「この悩みを解決するには死ぬ以外に方法はない」と思い込んでしまいます。

まわりへの相談をすることはせず、休職や退職といった選択もせず、自殺することでストレスから逃れようとしてしまうのです。

ではどうすればよいのでしょうか。それは、「周りの人がその人のSOSに気付くこと」が大切なのです。

 

自殺を考える人からのSOSのサイン

自殺を考える前、誰もがその人なりのSOSのサインをだしています。

それは体調、性格、生活習慣など多岐にわたりますが、ここでは8つのサインを紹介します。

 1.すぐに自分を責めてしまう、マイナス思考である

2.朝の調子が悪くなる

3.体調不良が続く

4.部屋に引きこもる、口数が極端に減る

5.食欲がなくなる

6.ストレスにつながるライフイベントがあった

7.身だしなみに気を使わなくなる

8.周囲への関心がなくなる

 

あなたの「どうしたの?」に救われる人がいます

「あれ?」と思ったときには、その人をよくみてください。きっと変化がみえてきます。

話をきいてみると、「えっ、そんなことで悩んでいるの?」と思うことかもしれません。

でも、決して否定することはせず、ひたすら話を聞きましょう。

それだけでもその人にとって、心の支えになり、自殺予防のきっかけとなるはずです。

周囲がその方の異変に気付くことで、少しでも多くの方の自殺が防がれることを願っています。

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