そののどの違和感、”ヒステリー球”かもしれません

咳払いが癖になってるアナタは要注意!

なんとなくのどがモヤモヤする感じや、のどの奥の異物感をこれまでに感じたことがありますか?
また、実際の嘔吐はないにもかかわらず、吐き気や、のどがつかえた感じだけが続いたことがありませんか?

気になって咳払いを繰り返したり、病院で検査をしても原因がわからない、のどの〝つかえ感〟や〝違和感〟…。
「ヒステリー球」(もしくは咽喉頭食道異常感症、梅核気)と呼ばれる症状の可能性があります。

ヒステリー球の原因とは?

ヒステリー球は、ストレスや葛藤による自律神経の乱れが最大の原因と言われています。
自律神経が乱れた結果、のどが狭まる感覚、違和感を感じる場合があります。
それが気になって検査を受けたにもかかわらず、病院で異常が発見されず、「気のせいではないか」と診断されることも多々あるようです。

実際に、ヒステリー球は以下のようなときに発症することが多いです。

・不安時・緊張時
・落ち込んだ時
・精神的にショックを受けた時
・疲れている時

これらはストレスの高い状態だと言うことができます。

こうして改善しよう!

ヒステリー球の原因がストレスだとわかっている場合には、ある程度ヒステリー球を改善させることができます。例えば、次のような方法が考えられます。

1.睡眠

睡眠不足が続くと、それだけで精神的に不安定になり、不安やイライラ、落ち込みが強くなります。
また、睡眠不足だと身体の疲れも溜まってしまい、これもヒステリー球発症のリスクにつながります。
人によって適切な睡眠時間は異なりますが、一般的には6~8時間くらいの睡眠時間が適正といわれます。
日中に眠気を感じるようであったり、起床時に十分に疲れが取れていないと感じるようであれば、睡眠時間を確保する工夫をしてみましょう。
また、睡眠は時間だけではなく質も大切です。質の良い睡眠を取るためには、「睡活(睡眠活動」の勧めなどをご覧ください。

2.適度な運動

適度な運動はヒステリー球の改善に大きく役立ちます。
適度な運動が精神状態の安定に役立ち、適度な疲労を得ることによって睡眠の質が改善するでしょう。
ストレス解消になり、気持ちを前向きにしてくれます。
しかし、身体機能向上のトレーニング的な運動を無理に行うと、きつさも伴うため疲れ過ぎてしまい、かえって眠りが浅くなってしまったり、ストレスが溜まったりしてしまいます。
ですので、自分にとってストレスが発散できる、自分にとって気持ちが晴れる程度の運動を取り入れてみてください。

3.言いたいことを我慢しない

ヒステリー球を感じる方は、普段言いたいことを我慢している方に多い傾向があります。
言いたいことを我慢する行為が、のどに異物感を心理的な面から感じさせている可能性もあります。
このことから、できるだけ、言いたいことを思い切って言うようにすることをおすすめします。
しかし、「そんなこと言われたって、急にできるようにはならない!」と思う方も多いでしょう。
その場合は、カラオケなど大声を出して良い場所で叫ぶ、怒鳴ってみるといったことを行ってみて、ストレス発散を実感する機会を増やしていくとよいでしょう。

4.原因となるストレスを解消・回避

ヒステリー球は、一時的に症状が消えても、その原因を取り除かないとまた再発することがあります。
原因となるストレスを根本から解消する、もしくは回避することが必要です。
仕事量が多すぎることがストレス要因であれば、業務量を調整してもらうべく上司に相談することが必要かもしれません。
また、人間関係のトラブルを抱えているような状況であれば、それを解決しない限り、のどの不調が続く可能性があるでしょう。

ヒステリー球は、身体が無意識に出しているSOSの1つです。
ヒステリー球を解消するためには、日々の生活を改善することが求められます。
上記の内容を試してみても、症状が重い、まだ気になるということがある場合、病院の受診等を検討してみてください。

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