寝ても寝ても眠い……もしかして過眠症?

健康のために睡眠は欠かせないものです。
元気に動くためにもたっぷりと寝ることは重要です。

ですが、なかには寝ても寝ても眠い……という人もいるでしょう。
夜きちんと寝ているのに日中に強い眠気が起こる人は特に要注意!
もしかしたら過眠症という睡眠障害の可能性が!

一日中眠い原因と、もしかしたらその陰に潜んでいるかもしれない病気、および、その対処法を紹介します。

そもそも過眠症って何?

夜しっかり寝たのに日中も眠い、眠気に勝てずどこででも眠り込んでしまう……。
このような症状をひとまとめに「過眠症」といいます。
病名というよりは、状態をさす言葉といえます。

ここでは、「過眠症」に含まれる代表的な病気を2つ紹介します。

(1) 睡眠時無呼吸症候群
この病気は、ご存知の方も多いでしょう。
舌の付け根や、のど回りが寝ている間に気道を圧迫して睡眠時に呼吸がとまってしまい、睡眠が阻害される病気です。
この病気の特徴は、酷い「いびき」。

自分ではしっかり寝て、休んでいるつもりでも無意識に呼吸がとまってしまうので、脳や体が休息できない状態になってしまいます。

(2) うつ病
「えっ⁉」と思う方もいると思いますが、うつ病が原因で過眠症になることもあります。

うつ病になると常に疲労感や倦怠感に悩まされます。
そのため疲れた体をどうにかしようと睡眠時間が長くなります。
ですが、うつ病になると日中の活動量が減るため、質の良い睡眠ができません。
いくら寝ても体のだるさがとれなかったり、まだ寝たい!と思うのはもしかしたらうつ病が原因かもしれません。

過眠症の改善方法は?

過眠症になる原因はさまざまです。
うつ病が原因と思われる過眠症の場合、精神科にいくことをおすすめします。

あるいは、睡眠習慣を改善することで症状が緩和することもあります。
まずは自分の生活習慣・睡眠習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

<生活習慣>
・ 朝食はきちんと食べていますか?
朝食は脳の働きを活性化させるために重要です。
日中を最高のコンディションで過ごすために、まずはきちんと朝食を摂りましょう!

・運動をしていますか?
運動をして体が疲れると疲労回復のための睡眠をとることができます。
入浴後の簡単なストレッチでも構いません! 少しでも体を動かしてみましょう!

<睡眠習慣>
・ 眠る際の室温に気を配っていますか?
夏は25℃、冬は18℃が適温とされています。
特に夏は暑くて寝ずらいからとエアコンをガンガンつけて就寝する人がいますがそれはよい睡眠を邪魔しているかもしれません。

・ 寝る直前まで電気を点けていませんか?
なかなか難しいかもしれませんが、就寝の1時間前には室内をある程度暗くするとメラトニンの分泌が促され、より良い睡眠ができるでしょう。

その他、携帯やパソコンを寝る前に見るのもNGですよ!

人間には明るい時に活動して、暗くなったら寝るというリズムが根底にあります。
このリズムが崩れると生活に支障が出てきます。
その一つが「過眠症」なのです。
日中をいきいきと過ごすために良い睡眠を、逆に、良い睡眠のために日中をいきいきと!
こころがけひとつで、過眠症を含むさまざまな睡眠障害の改善が期待できます。

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中川果穂株式会社ドクタートラスト 広報

投稿者プロフィール

幸福度や労働生産性が高いと評される北欧(ノルウェー)へ留学した際、仕事に対する日本と北欧の良いところ悪いところをひしひしと感じてきました。この良いところをお伝えすべく、北欧の労働環境などに関しての情報はもちろん、身近な話題や疑問を分かりやすくお仕えできるよう日々勉強中です!
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼、リリース送付などはこちらからお願いします】

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