今年は焼きたくない! 紫外線対策を始めましょう

春も紫外線にはご注意

4月に入ると、全国的に気温が上昇します。
屋外でのお花見や行楽も気持ちのよい季節ですね。

日によっては、日中を半袖で過ごす方もいるのではないでしょうか。
とはいえ、通勤は長袖だから大丈夫! という方、本当にそうでしょうか?

実は、紫外線は物質を通過する性質のものもあるため、油断は禁物!

紫外線対策と聞くと、7、8月の真夏のギラギラした太陽をイメージする方が多いと思います。
もちろん、真夏は紫外線が多いのですが、5月から増え始めるので、春も対策が必要です。
冬に乾燥気味だった肌や髪は、紫外線のダメージを受けやすくなっています。

紫外線の知識

太陽の光には、目に見える光と、目に見えない赤外線、紫外線が存在しています。
紫外線は、その中でも波長が短く、エネルギーの高い光です。波長によってUV-A、UV-B、UV-Cに分けられます。

・ UV-A
物質を透過しやすいため、雲やガラスをすり抜けます。
天候や場所にかかわらず対策が必要です。
また、肌の奥まで届き、しわやたるみなど、肌の老化の原因となります。

・ UV-B
大気層で一部吸収されますが、一部は地表に到達します。
シミやそばかすなど肌に炎症を起こしてしまう紫外線です。

・ UV-C
通常、オゾン層で吸収されるため、地表には到達しません。

つまり、実際に地表に届くのは、UV-AとUV-Bです。

紫外線対策としては、日傘、サングラス、帽子などいろいろありますが、仕事中の使用が難しい、持ち歩きに困るという方も多いのではないでしょうか?
そこで、使いやすいのはやはり日焼け止めです。

日焼け止めの選び方

紫外線対策のひとつ、日焼け止めを買おうと思ってドラックストアに行くと、ざまざまな種類のものがずらりと並んでいます。
自分にあった日焼け止めは、どう選べば良いのでしょうか?

まずは、どのような場面で使うのか?
防御力の強さを確認しましょう。

・ SPF
紫外線防御指数のことです。
UV-Bを防ぐ効果があります。
1SPF=約20分間、肌を紫外線UV-Bから守ってくれる効果があります。
SPF30であれば20×30=600分(10時間)肌を紫外線UV-Bから守ってくれます。
それなら、いつも数値が高い物を使っていれば安心、というわけではありません。
数値が高いものを使うと、その分肌への負担も大きくなります。
ふだん屋内で仕事をされる方はSPF30程度、屋外でのレジャーやスポーツは50程度など、目的に合わせて選びましょう。

・ PA
UV-A防御指数のことです。
PA値には、PA+~PA++++までの段階があり、+が多いほど効果が高いことを表しています。
ふだんの生活であればPA++くらいで問題ないでしょう。

次に、どこに塗るのか?

クリーム、ミルク、ジェル、スプレー、パウダーなど使用感がまったく異なります。
スプレータイプは、肌だけでなく髪にも使える物もあります。
いくつか試してみて、自分に合うものを選びましょう。

自分の生活パターンやライフスタイルに合った紫外線対策を見つけ、うまく取り入れていきたいですね。

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中山 真樹株式会社ドクタートラスト 産業保健師

投稿者プロフィール

看護師として病棟勤務を経て、現在は企業様を対象に保健師業務を行っております。企業の健康管理室に出向していた経験、また、現在訪問企業で実施している業務からヒントを得て、皆様が知りたいことをお届けしたいと思います。
【保有資格】看護師、保健師、第一種衛生管理者、養護教諭一種
【ドクタートラストの保健師サービスへのお問い合わせはこちら】
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼、リリース送付などはこちらからお願いします】

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