産業医をすると、病院の働きやすさがわかる

臨床医として活躍しながら、産業医もやってみたいと考える医師は多いでしょう。

そんな先生方に対して、弊社登録の産業医からコメントをもらいました。

都内クリニックで臨床医をしながら10社以上と産業医契約を結ぶA氏は、いかなるケースにも親身な対応をすることを信条とし、企業からご好評いただいている産業医です。

A氏は産業医となって初めて、「病院の働きやすさ」を理解したといいます。

「病院では、以前ほどではないにせよ、医師の役割も権限も明確です。患者様は自ら治療を求めて来院されるので、医師の前ではとても素直に見受けられます。

看護師さんは、うちの病院だけかもしれませんが、医師の忙しさを知っているため、医師に対して寛容です。これらは本当にありがたいことなのだと、産業医を兼業するようになって再認識しました。

私が会社で産業医業務を行う際には、病院ほど切羽詰まった人が相談にいらっしゃることは稀ですし、こちらが理想的な対応を助言したとしても、あとで会社の決裁が必要なこともあります。前例がなく受け入れてもらえないケースも多々あります。

そうした状況に比べて病院は、やはり医師の働く環境としては、ある意味『天国』だと私は思いますね。もちろん、別の苦労もありますが(笑)」

「振れ幅の大きさ」が産業医の醍醐味

けれども産業医の仕事には、病院での勤務に負けない大きな「やりがい」がある。だから続けているとA氏は語ります。

「私は精神科なのですが、精神科医にとっては軽いご病状でも、会社で同僚として接する人たちやお客様に深刻な影響をもたらしているメンタル不調者と面接することがあります。

そんなときに専門家として的確な助言ができ、事態を収拾した場合には会社のなかでとても感謝されます。

一方で、医師として厳しいことを言わなければならないケースもあります。たとえ会社の利益や慣習に反するとしても、社員の健康のために、『ダメなものはダメ』と会社に助言しなければならないこともある。

そんな場合には、とても嫌そうな視線を感じたりもします。

ここが苦労の種ですが、ここがまたこの仕事のおもしろさでもあります。

こういう振れ幅の大きさが産業医業務の本質であり、時に醍醐味だと私は思っているのです」

産業医経験が医師の奥行きを広げる

産業医としてのやりがいは、産業医ごとに異なるでしょう。

しかし、臨床医という仕事の枠を超え、世の中のさまざまな仕組みや多様な人間関係、未知の価値観などに触れることは、どの臨床医の仕事にもプラスになるのではないでしょうか。

そしてもちろん、優秀で意欲的な臨床医が産業医としても活躍することは、この社会にとっても有益であることは間違いありません。

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