「タンゴセラピー」が世界中に広がる理由

タンゴと聞いて、皆さんはどういうイメージを思い浮かべるでしょうか?
タンゴはスペインのフラメンコと混同されることも多いですが、アルゼンチン発祥のペアダンスです。
趣味としてタンゴを習う方もいますが、実はこのタンゴ、タンゴセラピーとして世界中に広まりつつあるんです。

タンゴとは?

アルゼンチンは昔、経済大国だったことがあります。
その名残でしょうか、今でもブエノスアイレスは南米のパリと称される美しい街並みです。
タンゴの起源は、アルゼンチンが経済発展していく中、港町の酒場にたむろする出稼ぎ労働者たちが、エネルギーのはけ口として男同士で荒々しく踊ったことが起源とする説があります。
そこからアルゼンチン国内、また世界中に広がっていき、ヨーロッパではコンチネンタルタンゴとして社交の場で踊られるようになりました。

タンゴセラピーとは?

日本では、大胆な衣装で官能的に魅せるショースタイルのタンゴが知られていますが、ここでは自分たちが楽しむためのサロンタンゴから生まれた「タンゴセラピー」をご紹介します。
以前から外国の病院などでは多様な試みがされており、タンゴの癒し効果や、様々な疾患の症状改善が報告されています。
ブエノスアイレスのとある病院では、パーキンソン病の症状緩和や改善のためにタンゴが導入されています。リハビリにおいてただ体を動かすのではなく、音楽を聴きながら自分の好きな音の取り方で歩くことは、楽しみの一つになるのでしょう。通常のリハビリと比較し、患者のリハビリ意欲の向上や運動機能の改善がみられるようです。
認知症患者に対して、タンゴのステップを習う過程を記憶力の向上に利用するという試みもあります。
日本でもタンゴセラピーを取り入れる介護施設や高齢者住宅も出てきています。
では、なぜタンゴが健康に良い影響をもたらすのでしょうか。

「歩く」ことの効果

タンゴのステップの基本は、“歩く”ことです。
「歩く」ことを継続するだけでも姿勢が良くなり、足の筋力がつくことでO脚の改善に効果がある人もいます。
音楽に合わせてステップを踏むことが、ある程度の運動量となります。練習を通しての継続的な有酸素運動によって、生活習慣病の症状の改善や予防につながりますね。

「抱擁」で免疫力UP

アルゼンチンタンゴの特徴は、ペアで踊る時の「抱擁」のスタイルです。
オープンな形で互いに距離をとった姿勢で踊ることもありますが、抱擁時の肌への刺激が、過度なストレスが原因となる疾患の改善に効果的だと分析する専門家もいます。
肌と肌の接触が互いに安心感を与え、結果として心穏やかな状態になり、免疫力があがることで病気全般の予防につながるようです。
私見では、脳を含めた心身両面から良い効果があるのではないかと考えます。
タンゴは、ただペアで踊るだけでなく、
音楽を聴き、相手の動きを受け取り自分の動きを伝える、周りの動きに合わせてぶつからない……という周囲との調和も必要です。
結果的に、いたるところに神経を集中させることになり、脳の活性化に大きく貢献します。

老若男女におススメ!

このようにタンゴは、運動機能の改善という効果だけではなく、コミュニケーションや精神面での健康にも良い影響があります。
女性をエスコートし、美しく魅せることができるタンゴは、女性より男性にとって敷居が高いかもしれませんが、それを乗り越える男性が年々増加しています。
女性はきれいな姿勢で踊ることや見られることで美意識が高まり、姿勢を保つようにすることで筋力の向上も望めるでしょう。
世界中のどこでも踊ることができ、いくつになってもどんな状態でも続けられるタンゴは、老若男女にお勧めの趣味です。
4月から習い事を始めようと考えている方、楽しく健康に良いタンゴ、いかがですか?

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