知らないとコワい「寝正月リスク」

2015年も終わりが近づいてきました。
昨日・今日が仕事納めの方も多いと思います。
お正月は日頃の疲れを癒すべく、ゆっくり過ごそうと考えている方も多いことでしょう。

しかし、ひたすらゴロゴロして過ごすお正月は、意外なほど体に悪影響を及ぼすことをご存知でしょうか。

寝正月2日で失われる筋力は驚くほど多い

昨年、テレビ番組で取り上げられてニュースになったのを観た方もいると思いますが、
東京大学の教授が、「2日間の寝正月で1年間分の筋力が失われる」という学説を発表しました。

これは、30代になると1年で1%の筋力が加齢で失われることと、
1日寝て過ごすとおよそ0.5%の筋力が失われることから、2日で1%(1年分)という数値を導き出しているようです。

高齢者の場合、1日安静にしていると3%近く筋力が失われるという別のデータもあり、
いずれにせよ1日寝ていることのダメージはかなり大きいことがわかります。

また、2日間寝正月をしてしまった分の筋力は、2日間では戻りません。
1日の安静で失われた筋力を回復するには、1週間を要します。
そのため、寝正月のまま休暇を終えると、年明けは重い体で出社をしなければならないのです。

平均2.2kg増えるお正月

寝正月の影響は、筋力を失わせるだけではありません。
おせち料理やお雑煮を食べたり、普段は食べない出前料理やジャンクフードを食べる機会も増えるでしょう。
そのため、お正月に増える体重は、平均2.2kgともいわれています。

仕事が始まり、通常通りの生活を始めれば筋力・体重ともに元に戻っていく可能性もありますが、
筋力が落ちた状態では、体重が落ちるのに通常よりも時間がかかってしまいます。

寝正月から脱却するために

1番大切なのは、やはり体を動かすことです。
なかでも、体の筋肉が集中する下肢を動かすことが重要になります。

初詣や買物など、1日に数回は用事を見つけて外出するようにしましょう。
テレビを観ている間も、ゴロンと横になって観るのではなく、CM中は足踏みやストレッチをするなどの工夫をしてみましょう。

寒くて外出が億劫なときは、
・室内で足踏み(膝は高く上げること!)
・椅子の背もたれにつかまって下肢を蹴り上げる
などの運動が効果的です。

足のツボ押しも活用しよう

下肢の筋力アップに加え、試してみたいのが足ツボ。
「足三里」と呼ばれるツボは、寝正月でむくみがちな下肢の血流を良くするだけでなく、
食べ過ぎて疲れている胃腸の調子を整えてくれます。

足三里は、膝の外側のくぼみから指4本分下がった、最もくぼんだところにあります。
気が向いたときに、親指や中指で骨を押すようなイメージで押しましょう。

新年は、足取り軽く!

寝正月を終えて会社へ出社する際、駅の階段を上がる足取りが重い・・・という経験をする方は多いと思います。
それは、仕事へ向かう憂鬱さだけが原因ではなく、実際に筋力も落ちているためなんですね。

お正月にしっかり休み、英気を養うのはとても大切なこと。
しかし1日寝て過ごすよりは、適度に体を動かしたほうが疲労の回復が早く、リフレッシュできます。

新しい年の始まりに、足取り軽く会社へ向かうことができるように、寝正月のデメリットを頭の片隅に置いていただけたら幸いです。
良いお年をお迎えください!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

中村 眞弓株式会社ドクタートラスト 保健師

投稿者プロフィール

企業での健康相談や産業保健の経験を生かし、「じっくり聴く・しっかり考える」保健師を目指しています。社員の皆様・人事の皆様と一緒になって企業の健康を支えていけるよう頑張ります。
【ドクタートラストの保健師サービスへのお問い合わせはこちら】
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

この著者の最新の記事

関連記事

解説動画つき記事

  1. 重症と軽症の違いはなに?〜新型コロナウイルス~

    【動画あり】重症と軽症の違いはなに?〜新型コロナウイルス~

  2. 【動画あり】在宅勤務で新たなハラスメント「リモハラ」「テレハラ」が発生

  3. 【動画あり】しんどさを感じている皆さんへ!アフターコロナ時代のメンタルヘルス

一目置かれる健康知識

ページ上部へ戻る