海外勤務者のためのお役立ち健康情報源

海外勤務者を取り巻く状況

近年、国内の多くの企業から日本人が海外へ渡り、現地で勤務をしています。
外務省の海外在留邦人数調査統計(平成27年要約版)によると、海外長期滞在者数は85万人を超え、在留邦人はこの5年間で約13%(14万6,818人)増加したとされています。

派遣先の国や地域、また滞在期間によっても異なりますが、環境や気候、生活スタイルや食事の変化といった要因は、現地での健康状態に大きく関わってきます。
また最近ではテロの発生もあり、赴任者の安全を脅かすこうした事案が、精神面での健康状態にも影響を及ぼすということも、注意しなくてはなりません。

海外勤務者の健康管理

国内では、年1回の定期健康診断が事業者の義務として課せられていますが、海外で働く労働者には適用されていないということを、ご存知でしょうか?

「では、海外で働く労働者は、健康診断は受けなくてもいいの?」「健康上のトラブルがあっても、そのフォローは受けられないの?」
と心配になってしまった方は、どうかご安心ください。

海外派遣者に対する健康診断の実施については、労働安全衛生規則第45条の2の中で、「労働者を6ヶ月以上海外に派遣する場合、派遣前と派遣後に健康診断を実施すること」と義務づけられています。
そのため、もし潜在的に健康問題がある場合でも、派遣前の健診できちんと早期発見・早期治療に繋げることができます。
この場合の健診項目は、定期健康診断の項目と同一ですが、医療水準の低い地域や感染症のリスクが高い地域に派遣する場合には、別途健診項目を追加する、また派遣期間が3ヶ月でも健診対象とする、など、どのような健康診断を行うかは企業によってアレンジしているところも多いでしょう。
特に、治療中の疾患がある人は、現病歴に関連した検査項目も必要となるため、主治医への確認もきちんと行いましょう。

海外勤務に向けてのお役立ち情報

赴任が決まると同時に、多くの人は業務の引き継ぎや各種準備に追われ、慌ただしくなると思います。
ですが、異なる環境下でいざという時に慌てず対応するためにも、事前に下記のページから情報収集しておくことをお勧めします。

●世界の医療事情(外務省)
「衛生・医療事情」「かかり易い病気」「予防接種」等について、世界の地域別に掲載しています。
国によっては日本語対応可能な医療機関情報も記載されているため、緊急時の受診先として控えておくとよいでしょう。

●感染症危険情報(外務省)
海外で流行している感染症についてまとめられているページです。
感染症危険情報が発信されている場合には、その国・地域の警戒レベルや詳細な発生状況をリンクから確認することができます。

●海外渡航のための予防接種(厚生労働省検疫所)
入国時に予防接種を求める国もありますが、渡航先・年齢・健康状態等によって異なるため、事前に渡航先の感染症情報を収集しながら、接種が必要なワクチンを確認しておくことが大切です。

●たびレジ(外務省)
3ヶ月以内の短期滞在者向けのサービスですが、こちらに渡航日程を登録しておくと、渡航先の最新安全情報や災害・事件ニュース等を前もって確認することができます。
また緊急一斉通報をメールで受け取ることができますが、アドレスは4つまで登録可能なため、職場や会社上司、家族などを登録しておくと、いざという時に安心ではないでしょうか。

ご紹介した内容は、海外への赴任予定がない人でも、海外旅行の際にもお役立ていただけると思います。
行き先と期間が決まったら、まずはこちらの準備をお忘れなく。
また、海外勤務を終えて帰国したら、帰国後の健康診断も忘れずにきちんと受診しましょう。

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