PMSをいつもよりラクにする「ちょっとした工夫」

月経前の不快な症状

月経前になると体がだるい、集中力がなくなる、ちょっとしたことでイライラする、眠気が強くなる・・・このような症状はまとめてPMS(月経前症候群)とよばれています。普段はできる仕事の効率が低下したり、朝起きるのが辛かったり、集中力を欠いてミスしてしまったりと、働く女性にとってとても厄介な存在です。症状の強さや感じ方は体質によるものも大きく、残念ながら完全に症状をゼロにすることは難しいのですが、少しでも症状を予防・軽減し、快適に過ごせる方法をご紹介しましょう。

PMSはなぜ起こる?

女性の月経周期は、排卵を挟んで大きく2つの時期に分けられます。月経後〜排卵までは、卵胞ホルモンが優位になる卵胞期。排卵〜次の月経までは、黄体ホルモンが優位になる黄体期と呼ばれており、それぞれ違う働きをするホルモンが多く分泌されることによって、女性の身体が保たれています。PMSは全ての女性に起こるわけではなく、また、症状の強さも人それぞれのため、実ははっきりとした原因はわかっていません。しかし、前述の通りホルモンの分泌量が変わることによる、急激なホルモンバランスの変化がPMSを引き起こしているのではないかと考えられています。

症状を軽くする工夫

①食事…アルコールやタバコ、カフェインの摂取はPMSの症状を悪化させるため、月経前はなるべく控えましょう。飲酒・喫煙の習慣がある場合は回数を減らし、コーヒーを飲む場合はカフェインレスのものや、ハーブティーに変えるなど工夫したいもの。また、色の白い炭水化物(白米・パン・うどんなど)や白糖の多く含まれるお菓子などは血糖値を急激に上昇させ、症状の悪化につながるため、それらの物を摂りすぎないようにしましょう。甘いものを食べたくなる人が多いようですが、甘いお菓子ではなく果物やナッツ類に切り替えるのがオススメです。

②ストレスの軽減…月経前の時期はちょっとしたストレスを何倍にも強く感じる時です。いつもよりゆっくりお風呂に入る、ストレッチをする、仕事の量を調整する、一人の時間を作るなど、できる限りストレスやイライラの種を作らないように心がけましょう。

③月経周期の把握…基礎体温をつけるのがベストですが、少なくとも手帳やカレンダーなどで月経の時期を把握するようにしましょう。時期を知ることで、イライラや落ち込みに対して「今はそういう時だ」と捉えることができたり、時期に合わせて予め生活習慣や仕事や予定の調整を行うとよいでしょう。

④低用量ピル…排卵を抑え、ホルモン分泌の波を抑えることで症状が軽くなるケースがあります。月経の周期が安定するため、コントロールしやすいというメリットもあります。

PMSは決して珍しい病気ではなく、現代の女性は多かれ少なかれ症状を抱えながら過ごしています。辛い時期を自宅でゆっくりと過ごせたら良いですが、そうもいかないのが現状でしょう。症状を完全にゼロにすることは難しいですが、工夫次第で「いつもより楽だな」と思える程度に軽減することは可能です。少しでも快適に過ごせるよう、自分自身と向き合って上手にコントロールしていきましょう。

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田中 祥子株式会社ドクタートラスト 産業保健部 保健師

投稿者プロフィール

企業の健康管理室で働いていた経験をさまざまなかたちで皆さまにお届けします。
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

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