
産業疲労とは
連日仕事をしていると、心身ともに疲れなどを感じることはないだろうか。
仕事の作業を原因として起こる心身の疲労を「産業疲労」と呼ぶ。
体を使う労働は全身疲労が生じ、パソコン入力などは局所疲労を起こしやすい。
産業疲労の徴候の表れ方にもいくつか種類がある。
産業疲労の種類
・慢性疲労
連日にわたる過大労働を原因に、慢性的に感じる強い疲労
・日周性疲労
1労働日から翌日にわたる生活サイクルの不調から生じるだるさや眠気を感じる疲労
・急性疲労
数分から数十分間の連続作業の負荷による苦痛や切迫感などの疲労
・亜急性疲労
数十分から数時間の反復作業による意欲の減退などを自覚する疲労
産業疲労対策
産業疲労は、仕事の能率に非常に影響を与える。
また慢性疲労になってしまうと、その症状を改善するのに長期間を要する。
そのような事態になる前に食い止めることが必要だ。
作業をして一定の時間が経ってから自発的に小さな休息を取ったり、仕事のやり方を変えれば、上記のような産業疲労を軽減できるだろう。
近年では作業場の機械化や自動化のコンピュータ化が進み、パソコン作業による局所疲労が増えてきている。
VDT作業(コンピュータなどの画面を常に注視して行う作業)における労働衛生管理のためのガイドラインによると、ディスプレイ画面上の照度は500ルクス以下、書類およびキーボード面の照度300ルクス以上、などが定められている。
そういった職場環境の見直しも産業疲労の対策になる。
どのような産業疲労を感じているか、一度分析してみてはいかがだろうか。