朝から疲れていませんか?〜睡眠時無呼吸症候群のはなし〜

その疲れ、睡眠時無呼吸症候群の可能性も・・・

睡眠時間は確保できているのに、なんだか疲れが抜けない、朝から頭痛がする、体が重くスッキリ起きられないということはないだろうか?その症状、実は「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の可能性がある。本来睡眠は、心身ともに疲労を回復させるための大切な時間だが、その睡眠中に本人の意思とは関係なく呼吸が止まってしまう状態が「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」だ。熟眠感が得られないのはもちろんのこと、無呼吸が繰り返されると身体は低酸素状態に陥り、それをカバーするために身体に大きな負担がかかってしまう。

SASセルフチェック

次の症状に当てはまる方はSASの可能性があるため、注意が必要だ。

◇ 大きないびきをかく

◇ 睡眠中呼吸が止まることがある。(家族などから指摘されたことがある)

◇ 睡眠中に何度も目がさめる

◇ 起床時に頭が重く、ズキズキすることがある

◇ 熟眠感がなく、スッキリ起きられない

◇ 日中の強い眠気、だるさがある

健診ではここをチェック

◇ 赤血球数(RBC)

◇ ヘモグロビン値(Hb)

健康診断では上記2つの項目に注意してほしい。貧血とは逆に、SASでは上記2つの値が高くなることがある。無呼吸になっている間体は低酸素状態になるため、なんとか少ない酸素を効率的に運搬しようとする。そこで、酸素の運搬に関わるこの2つの数を増やして、数でカバーしようとするためこれらの値が基準より高くなることがあるのだ。

自分でできる改善のポイント

◇ 肥満の予防・改善…顔や喉・首回りの脂肪が増えると、気道が圧迫されSASを起こしやすくなる。現在肥満傾向の方は適正体重に近づけることでSASの予防・改善につながる。

◇ 寝酒を控える…アルコールによって筋肉が弛緩するため、上気道を支える筋肉が緩み、上気道が狭くなりSASを起こしやすくなる。寝酒の習慣がある人は控えるようにしたい。

◇ 横向きに寝る…仰向けで寝るよりも横向きの姿勢の方が、気道の閉塞を防ぐことができる。

治療で質の良い睡眠を

前述のように、生活習慣を変えることで自分自身で改善できる部分もあるが、SASが疑わしく症状のある時は一度呼吸器内科などの専門外来の受診をおすすめする。現在、CPAPという睡眠中の呼吸を補助する機械を用いた治療やマウスピースによる治療などがあり、治療を受けることで睡眠の質の改善につなげることができる。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

田中 祥子株式会社ドクタートラスト 産業保健部 保健師

投稿者プロフィール

企業の健康管理室で働いていた経験をさまざまなかたちで皆さまにお届けします。
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

この著者の最新の記事

関連記事

解説動画つき記事

  1. 【動画あり】「抗原」「抗体」ってなに? コロナ抗体検査は必要?

  2. 重症と軽症の違いはなに?〜新型コロナウイルス~

    【動画あり】重症と軽症の違いはなに?〜新型コロナウイルス~

  3. 「新型コロナウイルス感染症対策」の動画、資料、ポスターを公開しました

一目置かれる健康知識

ページ上部へ戻る