
無料の実施プログラムの配布
厚生労働省では、労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度を円滑に導入・実施できるように、ストレスチェック制度のうちストレスチェックの受検、結果の出力等を簡便に実施できるプログラムを開発している。
値段は無料で配布される予定だ。
想定されている機能
① 労働者が画面でストレスチェックを受けることができる機能
-職業性ストレス簡易調査票の57項目と、より簡易な23項目の2パターンを利用可能
-紙の調査票で実施しCSV等へ入力したデータをインポートすることも可能
② 労働者の受検状況を管理する機能
③ あらかじめ設定した判定基準に基づき、自動的に高ストレス者を判定する機能
④ 個人のストレスチェック結果を出力する機能
⑤ ストレスチェック結果を集計・分析(仕事のストレス判定図の作成)する機能
⑥ 集団ごとの集計・分析結果を出力する機能
⑦ 労働基準監督署へ報告する情報を表示する機能
※ただし、上記は予定であり、変更の可能性あり。
延期されたリリース期間
このプログラムは当初8月中にリリース予定であったが、先般発生した日本年金機構における不正アクセスによる情報流出を受け、セキュリティ面等を改めて見直すことになった。
そのため、現段階では10月~11月と秋頃を見込んでいるという。
ストレスチェックは、平成27年12月1日の施行後、1年以内(平成28年11月30日まで)に、第1回目を実施すれよいため、リリースを待ってからシステム選定の有無に入っても遅くはない。
スケジュールはもちろんのこと、金額・安全面・機能面それぞれの観点からシステム選定が必要となるため、焦らず慎重な選定が必要だ。