過重労働で初の摘発~詳細~

今回は、以前山中がお伝えした記事について、なぜ「過重労働撲滅特別対策班」初の書類送検に至ったのかを詳しくお伝えします。
7月2日、「過重労働撲滅特別対策班」による初の書類送検が行われました。
対象になった企業は、大手シューズ専門店ABCマートです。

過重労働撲滅特別対策班とは?

過重労働撲滅特別対策班は、通称「かとく」と言われ、長時間労働を防止するため、2015年4月に厚生労働省に設置されました。
「かとく」はいわゆる、「ブラック企業」対策の目玉として、東京労働局と大阪労働局に労働基準監督官のエキスパートを集めて作られたものです。
「かとく」の主な業務として、労働基準関係の法令に違反し、もしくは違反している可能性が高く、以下の事案のいずれかにあてはまるものを積極的に処理していきます。

① 監督指導において事実関係の確認調査が広範囲にわたる事案
② 司法事件で捜査対象が多岐にわたる事案
③ 被疑事実の立証等に高度な操作技術を必要とする事案

大手シューズ専門店ABCマートはなぜ摘発されたのか

ABCマート(渋谷区)は、従業員4人に、月100時間前後の時間外労働をさせていたとして役員、店長の2人が労働基準法違反の疑いで書類送検されました。
Grand Stage池袋店では、残業に関する協定書を労基署に出さないまま従業員2人にそれぞれ100時間前後の残業をさせていました。
また、原宿店では協定で定めた残業限度時間(月79時間)を超過し、従業員2人に100時間前後の残業をさせた疑いがもたれています。
そして、東京労働局による度重なる是正勧告でも改善がみられなかったことから、かとく初の書類送検した事例になったのです。

摘発されたことによる影響とは?

このABCマートの一件は、書類送検による処分よりも、むしろ大きく報道されたことで「ブラック企業」のレッテルを貼られてしまうという社会的影響の方が大きいでしょう。
「ブラック企業」のレッテルを貼られると、消費者が離れてしまうばかりでなく、労働者を確保することも難しくなります。
この先、違法に長時間残業をさせる企業は、「過重労働撲滅特別対策班」により摘発され、社会から「ブラック企業」として認識されるというリスクを忘れてはならないのです。

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仲新 藍株式会社ドクタートラスト

投稿者プロフィール

WEBサイト運営の仕事の中でSEOやSEMについて学ぶ。WEB系ではありがちなブラック企業で働いているうちに働く人の健康について深く考えるようになる。今では1児の母となり、育児に追われながら仕事に邁進中。
育児をしながら働く方に役立つ記事を中心お届けします。
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

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