
今年も土用の丑の日が近づいてきました
土用の丑の日と言えば「うなぎのかば焼き」を食べるのが日本の習慣になっている。
ちなみに今年は7月24日と8月5日だそうだ。
そのうなぎ、「夏バテに効く食べ物は?」と聞くと多くの人から「うなぎ」と返ってくるように
夏バテに効く食べ物として多くの人から認識されている。
では、なぜうなぎは夏バテに効く食べ物と言われているのだろうか・・・。
それにはちゃんとした理由があった。
夏バテに効くと言われる理由は?
これを見ると、「健康に必要な多くの栄養素が含まれていて、健康に良いのではないか」
ということが想像できる。
免疫力UPのビタミンA・疲労回復効果のあるビタミンB群が含まれているのをはじめ、
これだけの栄養素を補えるという点がうなぎが「夏バテに効果的な食べ物」として、
多くの人に認識された理由だと考えられる。
これだけの栄養素が含まれているということは、他にも身体に良いことがあるのでは
ないだろうかと、うなぎの効果効能を見てみると・・・
というように、やはり身体に対してたくさんの良い効果を持っているということが分かった。
うなぎは高カロリー?
夏のスタミナ食と言われているうなぎを「カロリー高そう!」「脂質が多そう!」と思っている人が多いのではないだろうか。
実際のところはどうだろうか。カロリーを比べてみると・・・
蒲焼き1串100gが約293 kcalに対して
和牛サーロインステーキが100g498 kcal、とんかつ100g344kcal
丼物にしても、うな丼が650 kcalに対して
カツ丼が900 kcal、中華丼が740 kcal、牛丼は710kcal、ネギトロ丼が720 kcal、親子丼が663kcal
である。
また、脂質の問題に関してだが、確かにうなぎの脂質は少なくはない。
ただし、うなぎに含まれる脂質はEPA・DHAが多く、これらは悪玉コレステロールを抑制し血流を
良くする効果があり、積極的に摂るべきだとされている。
そこまでカロリーは高くなく、脂質も悪いものではないということが分かった。
しかし、何事にも言えることだが食べ過ぎはNG!
また、丼にする際はご飯の量が多くなるとカロリーが簡単に高くなってしまうのでご飯の量は
多くならないように気をつけよう。
うなぎにも欠点が・・・
うなぎの優秀な所を紹介してきたが、うなぎにも欠点は存在する。
栄養素のところをもう一度見ていただけると分かるように
これだけ栄養豊富なうなぎだが、実は「ビタミンC」が抜けている。
ここが欠点の一つだ。
ビタミンCはうなぎに含まれる健康成分の働きを手助けするので、是非積極的に摂りたい。
うなぎを食べる際に、出来れば野菜のおかず、難しければ野菜ジュースや果物などのメニューを
プラスしてみよう。
また、脂質が多いことも説明したが、悪い栄養素ではないということは分かったが、脂質が胃腸へ
負担をかけることは否定できない。
そのため、うなぎを食べることは夏バテにかかって胃腸が弱くなってからでは逆に胃腸に負担をかけてしまうこと
につながる。そのため、うなぎは「夏バテに効く」というよりも「夏バテ予防に効果的な食材である」と言える。
最後に
土用の丑の日が習慣となった理由として、江戸時代に「丑の日にちなんで、“う”から始まる食べ物を食べると夏負けしない」という風習があり、
「旬でない夏にうなぎを売るために、うなぎ屋が”う”から始まるうなぎを“本日丑の日”という張り紙を店に貼ったところ繁盛したため」であると言われている。
ただ、現在うなぎは養殖物が大半のため年間を通じて品質が安定している。
そして、これまで述べてきたように、うなぎにはたくさんの栄養素が含まれ、夏を元気に乗り切るために効果的な食材であることは確かである。
この夏も日本にいるからこそ味わうことの出来る習慣である”土用の丑の日”に栄養たっぷりのうなぎを食べる習慣を大切にして、夏を元気に乗り切る力にしてはどうだろうか。