足がムズムズして眠れない!?〜むずむず脚症候群の話〜

なかなか理解されにくい病気

夕方から夜にかけて、足がむずむずする。夜になると足がむずむずして眠れない。        このような症状はないだろうか?「足がむずむずする」というのは非常に感覚的な表現であるため、なかなか他者に理解してもらえないのだが、他にも「足がほてる感じ」「虫の這うような感じ」「とにかく足をじっとしていられない感じ」と表現されることもあり、2010年に正式に認められた病気のひとつなのだ。

⬜︎ 足の不快な感覚と、足を動かしたいという強い欲求がある

⬜︎ じっとしていると症状が現れる、または強くなる

⬜︎ 足を動かしていると、症状が軽くなる

⬜︎ 夕方から夜にかけて症状が現れる、または強くなる

このような特徴的な症状がある場合は、「むずむず脚症候群」正式には「下肢静止不能症候群」という病気である可能性が考えられる。

不眠の原因になることも

むずむず脚症候群では足の不快な感覚があり、さらに夕方から夜にかけて症状が強くなるという特徴があるため、「なかなか寝付けない」「眠りが浅い」と言った不眠の症状を引き起こすことが多い。不眠が続くと日中の疲労感や眠気に繋がり、抑うつなどの精神症状を引き起こすこともある。むずむず脚症候群は病気として認識されてから日が浅く、まだまだ馴染みの少ない病気ではあるが、日本人の2〜5%が発症すると言われており、男女差を見るとやや女性に多い傾向がある。20人〜50人に1人と考えると、それなりに身近な病気なのだ。

脚の問題ではなく、神経に関連した病気

足がむずむずすると足の病気と考えがちだが、神経の問題や遺伝、代謝異常、鉄の欠乏などによって起こると考えられている。2010年からは保険診療が認められているので、病院で治療を受けることが可能だ。「すごく痛い」という類の病気ではないのだが、不快な症状が続き睡眠が妨げられるという点ではQOLを大きく損なう病気のひとつである。まだ十分に認知されていないことも多いため、気になる症状がある場合は一般的な内科ではなく「睡眠外来」や「神経内科」など専門的に診てもらえるところを受診するようにしてほしい。

 

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田中 祥子

田中 祥子株式会社ドクタートラスト 産業保健部 保健師

投稿者プロフィール

企業の健康管理室で働いていた経験をさまざまなかたちで皆さまにお届けします。
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