ストレスで胃痛が起きやすい

ストレスと胃痛の深い関係

ストレスを感じると、ギューッと胃が痛くなる。
仕事が忙しくなってくると、胃もたれがひどく食欲も無くなってしまう。
朝起きると胃が重く、朝食が摂れない。

こんな経験をしたことはないだろうか。産業保健の現場でも、ストレス性胃痛の相談を受けることがある。
症状と原因、対処法を詳しく伺っていくと、なんとなく市販の胃薬を飲むだけの対処しかしていない人は案外多い。
ストレスで胃痛が起きるメカニズムについても、知らない人が多いのが現状だ。

なぜストレスで胃痛が起きるのだろうか?そしてその対処とはなんだろうか??

ストレスと胃痛の関係

ストレスがかかると、血管は収縮し、血流量は減る。
胃も同じで、ストレスを感じると、胃の血流量が減り、痛みが生じる。
更に、交感神経(体を緊張させる)の動きが高まることで、胃酸が過度に分泌され、胃潰瘍や胃炎を引き起こしてしまうのだ。

胃の血流量減少と、胃酸過多が、ストレス性胃痛の原因ということになる。

ストレス性胃痛の対処法

ストレスで胃が痛くなったら、自分で出来る対処法としては以下のようなものがある。

1.暖かい飲み物を飲む
ストレスで胃痛が起きるのは、胃の血流が悪くなっているということだ。
そこに冷たいのみものやカフェインの多いのみものを流し込んでは、更に血流を悪化させ、胃痛を悪化させてしまう。
これから蒸し暑い時期を迎えるので、冷たい飲み物を好む人は注意が必要だ。
東洋医学的には、これからの時期、湿度も相まって胃に負荷がかかりやすく、胃痛が現れやすい時期だそうだ。

飲み物は、なるべく暖かいものを摂るようにする。胃酸の過度な分泌を抑えるために、ホットミルクも良い。
汗をかくから・・・と冷たいのみものをがぶ飲みするのは、胃痛の原因を水から作っているのと同じことである。

2.みぞおちを温める
胃痛=胃の血流が悪くなることというのは、先にご説明した通りだ。
暖かい飲み物だけでなく、胃を湯たんぽで温めたり、市販の温熱シートを貼るのも効果的だ。
市販薬と併用することで症状の改善が期待できるので、胃痛持ちの方は、胃薬と併せて温熱シートも常備しておきたい。

3.帰宅後はリラックス!
ストレスフルな仕事から帰宅したら、リラックスすることを心がけよう。
消化の良い食事(白身魚や豆腐などを中心とした和食)を摂り、ゆっくり湯船に浸かる。
寝る前のストレッチも、副交感神経を優位にさせ、全身の血流が良くなるのでお勧めの方法だ。

4.食事は小分けに「ちょこちょこ食べ」を

空腹時間が長くなると、胃酸が過度に分泌され、胃痛が悪化しやすい。
胃の調子が悪い人は、食事を抜いたり、朝食を食べずに出社することも多いので、少しでもお腹に何か食べ物を入れるように注意する。
激しい胃痛が起きている期間は、無理に食べ物を摂る必要はない。
症状が落ち着いてきたら、飲むヨーグルトやチーズなどの乳製品を少しでも良いので、時々口に入れるようにする。
逆に昼食や夕食のドカ食いは避け、腹八分目を心がけるのもポイントだ。

受診先は消化器内科。場合によっては心療内科も

セルフケアでなかなか改善しない場合は、受診が必要だ。
受診先は消化器内科がベストだろう。胃痛の原因として、既に胃潰瘍など、薬剤での治療が必要な場合もある。
きちんと精査してもらい、症状に合った治療を受けることが大切だ。

また、消化器内科で検査をしても異常が見つからなかったり、ストレスが大きく自分では対処しきれないと感じたら、
心療内科を受診するという方法もある。
薬剤での治療だけでなく、カウンセリングを併用することで、ストレスそのものを軽減する方法を会得することも大切だ。

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中村 眞弓株式会社ドクタートラスト 保健師

投稿者プロフィール

企業での健康相談や産業保健の経験を生かし、「じっくり聴く・しっかり考える」保健師を目指しています。社員の皆様・人事の皆様と一緒になって企業の健康を支えていけるよう頑張ります。
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