りんご病に注意

りんご病とは

りんご病とは、最大の特徴として左右両方の頬に蝶型の赤みが症状として現れる病気です。
この頬が赤みを帯びている様子がりんごのようなことから、「りんご病」と呼ばれますが、正式には「伝染性紅班」と呼ばれる病気です。
病名に伝染性と入っていることからわかるように、ウイルス性の病気であり人から人へ伝染します。

りんご病の発症は、春先から初夏までに多いと言われ、流行周期は4~6年ごととされています。
なお、前回の流行は2011年。
そして、埼玉県で先日、流行警報が出されるなど、2015年は、例年と比較し「りんご病」が流行しています。

りんご病は子どもだけの病気か?

りんご病は、保育園や幼稚園で流行することのある病気であること、成人するまでには50%以上の人が免疫を獲得することから子どもの病気としてとらえられがちです。
ただし、大人でも免疫力を獲得できていない人は感染する可能性があるため、子どもだけの病気ではありません。
そして、実は、子どもより大人の方が重症化しやすいため、この機会に、自分が子どものころにりんご病にかかったかを調べておくことをお勧めします。

りんご病の症状

頬の赤みが最大の特徴というのは前述のとおりです。
それ以外には、以下の症状がみられます。

子どもの場合
・ 咳・鼻汁・発熱などの風邪症状
・ 腕・おなか・太もも・おしりなどの脂肪組織の多い場所に出るギザギザとした赤み

成人の場合
・ 38℃以上の発熱
・ 強い倦怠感
・ 頬の赤み
・ 手、腕、太ももなどに帯状の湿疹・かゆみ
・ 関節痛※人によっては、関節痛により歩くこともままならないことも

上記からわかるように、子どもよりも大人のほうが重症化しやすいのです。
また、こども・大人共通して、初期は咳・鼻汁・発熱などの風邪症状が出現し、その1週間後くらいに頬や腕などの赤みや湿疹が出てくるのが一般的です。
なお、りんご病に治療薬はないため、自然治癒力に任せるしかありません。
また、りんご病は人に感染させる可能性が高いのは、発赤などが出現する前の潜伏期間中です。
この潜伏期間はだいたい10日~20日と言われています。
潜伏期間中の4日~10日以降は、軽い風邪の様な症状が現れます。
また、感染してもこどもだと30%、大人では60%の人が発症しないとされています。

妊娠中は特に注意

りんご病は、厚生労働省の調査により、胎児感染が起こると胎児の7割が流産か死産になってしまうという妊娠中に感染すると怖い病気の一つです。
胎児感染が起こる可能性は、妊娠中に母体がりんご病に感染した中の10%という確率ですが、妊娠中特に20週目までは、感染予防がより必要となります。
りんご病を発症した場合はもちろんのこと、母体が感染して症状が出ない場合でも、胎児が感染している可能性が考えられるため、周囲でりんご病を発症した人がいた場合も産婦人科に相談してください。

日頃からの一般的な感染予防が大切

りんご病の感染経路は、人の唾液・鼻水などからの飛沫感染と接触感染です。
また、りんご病は厄介なことに、りんご病だと診断される前の潜伏期間中が最も感染力が高い病気でもあります。
つまり、りんご病の感染を防ぐためには、常日頃から手洗い・うがいなどの一般的な感染予防が大切ということ。

また、りんご病は診断される前の初期症状が風邪症状に似ていることから、発熱・咳・鼻水が症状としてあれば咳エチケットを行いましょう。

~咳エチケットとは~

*咳やくしゃみの際は、ティッシュ・マスクなどで口と鼻を押さえ、他の人から顔を背けて1m以上離れる。
*手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時にはすぐに手を洗う。
*鼻汁・痰などを含んだティッシュは蓋付のごみ箱へ。

妊娠中の方・妊娠の可能性のある方は人ごみを出来るだけ避けるなどしてください。
流行しているりんご病。
春先から初夏の発症が多いと言われるので、体調管理や感染予防等に注意して過ごしましょう。

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吉尾 清乃株式会社ドクタートラスト 保健師

投稿者プロフィール

大学在学中に働く世代の方々の健康の大切さに興味を持ち、保健師になって約10年。今までいろいろな現場にてメンタル身体問わず健康の大切さをお伝えさせていただいてきました。働き盛りの忙しい時期にご自身の健康にいかに気を気を使えるか、これがこれからの人生100年時代をイキイキと生き抜けるかどうかに非常にかかっています。そのお役に立てるよう忙しい中でも読んでよかったと思える情報をお伝えしていきます。
【保有資格】看護師、保健師、第一種衛生管理者、人間ドック健診情報管理指導士、健康運動指導士
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