
デスクワークに就く人の割合
デスクワークのみの仕事、もしくはデスクワーク中心の仕事に就く人の割合をご存知だろうか。
実は、働く人の約半数が、デスクワーク中心の仕事に就いているという調査結果がある。更に、職種がエンジニアともなれば、9割近い人がデスクワークに従事しているそうだ。
デスクワークが1日6時間を超えると、疲労を感じる割合は急激に高まるという研究結果もある。しかし、デスクワークが引き起こす病気は疲労感を感じるだけにとどまらない。
デスクワークによる不調を手軽に解消する方法はないのだろうか?
デスクワーク=座りっぱなしが引き起こす病気
デスクワークが引き起こす病気について、再度確認してみよう。
1.眼精疲労・・・ドライアイ、眼の痛み・充血・かすみ・ぼやけ、視力低下
2.肩や腰の症状・・・肩こり、腰痛、腕の痛み・しびれ、首の痛み
3.メンタルの症状・・・イライラ、疲労感、不眠
上記以外にも、肥満が増えたり、心疾患の発生率が高まるため寿命そのものが短くなるという研究結果も複数ある。まさに『現代病』の1つだ。
1時間に2分歩くことで、身体への害が帳消しに
座りっぱなしによって引き起こされる体調不良や病気を予防するには、やはり運動をして体を動かすしか方法が無い。
理想は週に2.5時間以上の中等度の運動とされる。※中等度の運動とは、速足歩きやサイクリング・軽い水泳など
しかし、週に2.5時間といえども、週末ジムに行くのも億劫だし、平日はとても無理・・・という方が大多数ではないだろうか。
そのような場合でも、1時間に2分歩行することで充分な体への好影響があることが新たな研究で明らかになった。
人の歩行距離は、1分で80mと言われる。2分となると160mなので、広いオフィスビルならば、トイレまで往復したりお茶を取りにいけば2分程度は経過する。
オフィス内に充分歩けるスペースがない場合は、オフィスの階段などを利用してもよい。徒歩よりも、更に運動強度が高まる。
また、徒歩10分が1,000歩の目安となるので、2分であれば200歩だ。万歩計を利用し、1つの目安としてはいかがだろうか。
週末ジムに通う「まとめ運動」は、金銭面や時間の面からも、継続が難しいことが多々ある。1時間に2分程度の離席であれば、身体の健康だけでなく、メンタル面でのリフレッシュにもつながるため、心身共に健康へ近づく方法であると言えるだろう。