早朝出社VS深夜残業 健康への影響は?

政府も薦める「朝型勤務」

一昨日、政府が経済界へ「朝方勤務」を取り入れるよう申請したというニュースが報じられた。
「朝方勤務」とは、いわゆる早朝出社のことだ。
目的は、もちろん長時間勤務の削減である。
今夏(7、8月)は、霞が関各省庁でも、始業時間を1時間から2時間前倒しにするそうだ。
午前7時半から8時半に出勤し、午後4時15分から5時15分には退庁するよう促すとのことである。
この「朝方勤務」「早朝出社」には、深夜残業の削減だけでなく、男性の家事・育児への参加や、女性の活躍促進などのメリットがある。
企業にとっては、残業代が減らせることが最大のメリットだろうか。
それでは、働く時間を夜から朝に変えることで、健康へのメリットはあるのだろうか?

早朝出社VS深夜残業 軍配は早朝出社

同じ睡眠時間であっても、早起きと夜更かしでは、やはり早起きの方が健康へのメリットがある。
47~60歳の韓国人1,600人を対象とした研究では、夜更かし群の方が年齢が若かったにも関わらず、体脂肪や血中脂質が高いことがわかっている。
さらに、夜更かしの男性は早起きの男性よりも糖尿病の発症率が高く、加齢とともに筋力が減少していくペースも早い。
女性の場合は夜更かしの群がメタボリックシンドロームになりやすいというデータが出ている。

ポイントは、深夜の食事と睡眠の質

やはり健康という観点からは、早起きして出社する方がメリットがありそうだ。
その原因は、食事と睡眠の質であると言われている。
深夜まで仕事をしていると、どうしても食事も夜遅くなってしまう。
深夜の食事は吸収されやすく、さらに高カロリーな食べ物を欲しやすい。
また、同じ6時間睡眠でも、22時就寝4時起床の場合と、深夜1時就寝7時起床の場合では、後者の睡眠は質が低くなる。
就寝時間そのものよりも、食後すぐに睡眠を取ったり、直前までPC画面やテレビを見てしまうことが原因だ。

早起きは、仕事にもプラスの効果!

健康へのプラス面も大きい早朝出社。
さらに、早起きをすることで、記憶力や集中力が高まり、ストレスへの耐性も高まる。
同じ時間働いていても、仕事の処理スピードや質が高まるのである。
今まで深夜残業に慣れた人にとっては、早起きして会社に行くのはとても億劫に感じられるかもしれない。
しかし、早起きのメリットは多岐に渡る。
お勤めの会社が「早朝出社」「朝方勤務」に舵を切ったら、好機と捉え、ぜひ早起き生活を体験してみてほしい。

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中村 眞弓株式会社ドクタートラスト 保健師

投稿者プロフィール

企業での健康相談や産業保健の経験を生かし、「じっくり聴く・しっかり考える」保健師を目指しています。社員の皆様・人事の皆様と一緒になって企業の健康を支えていけるよう頑張ります。
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