アレルギーについて

そろそろ花粉症の症状が落ち着いて来る頃、人によっては、風の強い日などはまだ警戒が必要であろうか。
今年は花粉の飛散量が多く、大変な思いをした人も多いのではないだろうか。
今回は、花粉症もそのひとつに分類されるアレルギーについて述べる。

アレルギーとは?

体に異物(アレルゲン、抗原)が侵入すると、私たちの体内で、免疫反応を起こす。この免疫反応は体の自己防御機能の一種で、生体機能をガードする目的がある。しかし、この防御機能の作用機序が自分自身に不都合な結果をもたらすことがある。

アレルギーの種類

アレルギーと一言に言っても機序により分類されている。

Ⅰ型アレルギー(即時型)
IgEという免疫グロブリン細胞が肥満細胞や白血球と結びつき、その肥満細胞と結びついたIgEと抗原であるアレルゲンが結びつくと、炎症や痒みを引き起こす生理活性物質(セロトニンやヒスタミンなど)を放出する。
すぐに症状が出現するため、即時型と表現される。

主な疾患には、蕁麻疹、花粉症、アナフィラキシーショック、気管支喘息、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎などがある。

Ⅱ型アレルギー(細胞傷害型)
異質細胞を排除しようとする反応により引き起こされる。細胞の表面に結びついた抗体が原因で、白血球がその細胞を破壊してしまう生体反応。
主な疾患には、悪性貧血、橋本病、不適合輸血、リウマチ熱、円形脱毛症、自己免疫性溶血性貧血、重症筋無力症などがある。

Ⅲ型アレルギー(アルサス型)
アレルゲンが全身に広がったときに起こるアレルギー反応。免疫反応により、免疫複合体という物質が抗原・抗体・補体が結びついたことにより形成される。この免疫複合体を体が排出できないと炎症反応が起こってしまう。
主な疾患には、関節リウマチ、リウマチ性肺炎、シューグレン症候群、全身性エリテマトーデス(ループス腎炎)などがある。

Ⅳ型アレルギー(遅延型)
T細胞と呼ばれるリンパ球の活動。このT細胞がリンフォカインと呼ばれる化学物質を放出する。この反応により、生理化成物質が遊離し、周辺組織を損傷する。
症状が出現するまで、時間を要するので、遅延型と表現される。
主な疾患には、接触性皮膚炎やツベルクリン反応、シューグレン症候群、ギラン・バレー症候群、などがある。

以上のように分類されいている。
身近な疾患から、初めて聞く疾患もあったかと思う。
この機会に是非興味を持っていただきたい。

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中山 真樹

中山 真樹株式会社ドクタートラスト 産業保健師

投稿者プロフィール

看護師として病棟勤務を経て、現在は企業様を対象に保健師業務を行っております。企業の健康管理室に出向していた経験、また、現在訪問企業で実施している業務からヒントを得て、皆様が知りたいことをお届けしたいと思います。
【保有資格】看護師、保健師、第一種衛生管理者、養護教諭一種
【ドクタートラストの保健師サービスへのお問い合わせはこちら】
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