
どの年代にとっても、ランチは一日のうちの楽しみの一つ。
学生時代は給食が、そして、働く年代になった今でも、仕事の合間の一息つける時間として、
なくてはならないひと時である。
さて、このほどマイボイスコム(東京)にて、約12,000名を対象とした「昼食」に関するインターネット調査が行われた。
ランチの実態から、はたらく人の食生活がうかがえるような調査結果となっている。
ランチは「一人」が5割強
平日、はたらく人のランチ事情を調査した結果、53.6%と、過半数が昼食を「一人」で食べていることが分かった。
次いで、2位は職場の同僚であるが、2割程度にとどまっている。
ランチにかける時間
はたらく人のお昼の休憩時間は、だいたい1時間程度が平均的ではないだろうか。
ところが、その時間をまるまる食事の時間にあてられている人は、ごくわずかなようだ。
こちらのグラフをご覧いただきたい。
ランチにかける時間は、15分未満という方が半数なのだ。
平日ランチの重視点にもあるように、「手軽に」、「素早く」、「安く」すませたいという傾向がうかがえる。
単品主義、主食×主食の習慣
さて、ここまでで、手軽さや早さ重視なことがうかがえたが、これらはもちろんメニューにもあらわれている。
2015年1月、「脂肪と糖の研究室」が行った「働く人のランチ習慣実態調査」によると、
はたらく男女1,000名への調査の結果、普段食べることの多いメニューとして、41.9%の方が「単品」メニューを挙げている。
単品メニューとは、丼・ラーメン・カレーライス・パスタなど、器一つで食べられるもの、主には炭水化物のものを指している。
また、パンとパスタ、ラーメンにおにぎり、といった、炭水化物同士を組み合わせた「主食×主食 」というスタイルも頻度として高いことがうかがえた。
「満腹」と「満足」はイコール?
手軽に素早くとれることを優先とする、現代のはたらくみなさん。
ランチとはいえ、その休憩時間をも仕事に使わざるを得ない人、もしくは、長距離通勤や日々の残業疲れを癒すため、お昼寝時間確保のために使う人も多いのかもしれない。
そのため、ランチは純粋に食事を楽しむものではなく、「空腹を満たすもの」と位置づけている方も多いのだろう。
短時間でお腹が満たされる満腹感を満足とせず、食事の味や、そのひと時を楽しむ時間として満足できるよう、
日々の忙しさの中で、少しでも意識してもらえたらと感じるばかりである。
グラフ:出典(マイボイスコム アンケートデータベース)