
実は女性に多い「胃痛持ち」
急な胃痛を経験したことがある方は多いのではないでしょうか。
実は、「頭痛持ち」「腰痛持ち」などに並んで「胃痛持ち」は意外と多かったりします。
特に、女性の4人に1人は何らかの胃の症状を抱えているとか。
頭痛に備えて頭痛薬を常備する人は大勢いますが、胃痛に対しては、対処法がわからないなどの理由で備えをしていないことも少なくありません。
胃痛に必要なのは、頭痛薬のような「痛み止め」ではなく、胃痛の原因にアプローチする薬です。
もちろん病院にかかることが一番大切ですが、就業中や休日などの胃痛に対してはどのように対処すればよいのでしょうか?
今回は、まず皆さんの胃痛のタイプを調べ、そのうえで胃痛への対処法をご紹介します。
あなたの胃痛はどちらのタイプ?
まず、自分の胃痛は以下のどちらに当てはまるかを考えてみてください。
胃痛のタイプ1:キリキリした痛み・締め付けられるような痛み・胃が痙攣するような痛み・ギューッとなるような痛み
胃痛のタイプ2:胃がもたれる・胃が重い・胸焼け・胃のむかつき ※特に空腹時
胃痛のタイプによって、対処法は異なります。
胃痛のタイプ別・原因と対処法
■ 胃痛のタイプ1の場合
胃痛のタイプ1は、胃が過剰な収縮運動を起こしているのが原因です。
ストレスや不規則な生活、睡眠時間の減少などが原因で、副交感神経が優位になり、「アセチルコリン」という物質が過剰に分泌されるために起こります。
受診をして検査をしても、はっきりとした原因が見当たらないといわれることでしょう。
対処法:抗コリン薬と呼ばれる薬。
胃の筋肉の収縮を抑える作用があります
■ 胃痛のタイプ2の場合
胃酸が過剰に分泌されていることが原因です。
辛い、油っこいなど、刺激的な食事やストレスがもとになっています。
対処法:H2ブロッカーと呼ばれる薬。
共通する対処法は「温める」
特にストレスが原因の胃痛の場合は、ストレスが原因で、胃の血流量が減ることで痛みが生じる場合があります。
そのため、胃の血流量を増やすことが大切です。
具体的には、温かい飲み物を飲んだり、温熱シートや湯たんぽを胃の部分に当てるという方法です。
薬を買いにいけない場合の対処法としても、覚えておいてください。
※ 刺激が強いのでホットコーヒーなどは胃痛にNG! 白湯がお勧め。
繰り返す胃痛は、必ず受診を
胃痛のタイプによって、効果がある薬の種類が異なることがおわかりいただけたでしょうか。
どちらの薬剤も、ドラッグストアで購入可能なので、胃痛持ちの方は手元に常備しておくことをおすすめします。
もちろん、胃の不調が続く場合は、胃潰瘍や慢性胃炎などの病気が潜んでいることも多いので、放置せず消化器内科で詳しく相談することが重要!
検査結果によっては、胃痛の原因となっている「ピロリ菌」を除去する治療が必要なケースもありますし、放置しておくと、手術が必要な事態にもなりかねません。
「胃痛持ち」から脱却するためにも、胃痛は放置せず、しっかりと対処しましょう。