ストレスフリーを目指す(1)逃げないこと

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もっと簡単にストレスフリーを目指すことはできないのだろうか?

ストレスを引き起こす要因のことをストレッサー(Stressor)という。
ストレスフリーを目指すのであれば、ストレッサ―を遠ざけたり、逃げるという「消極的で簡単な方法」と、
ストレッサ―を克服・適応し、ストレスに反応する必要がなくなってしまう状態を目指すという「積極的な方法」の2通りしかない。

メディアでは、ストレスから逃げることを勧める傾向が増えているが、避けてばかりでいると社会生活ができなくなったり、転職し続ける人生になってしまう。ストレスフリーを実現する方法は、結局のところ、時間をかけて、ストレッサ―を乗り越えることができる能力と自信を身につけることが肝心だ。ストレッサーを乗り越え、順応することで、それはストレッサーではなくなる。

ストレスを楽しむことができれば

ややリスクがあるが、もし、時間をかけられない状況であれば、ストレッサーを克服したゴールイメージを持ちながら、ストレッサーを攻略していくことが「楽しい」と自分の脳の設定を変え(思い込ませる)、小さな成功を少しづつ積み上げながら、失敗をも楽しめるようになるといい。「楽しむ」ことができれば、それはストレッサーではなくなる。
ただし、ゴールのイメージが全く見えない場合は、逃げるが勝ちだ。一時退却・避難を考え、時間をかけて準備し、地道に実力をつけていく道を選んだ方がいい。

良いストレスと悪いストレス

そもそもストレスには「良いストレス( eustress)」と「悪いストレス(distress)」がある。
「良いストレス」は、自分を奮い立たせ、勇気を与え、自分の限界を超える成果を導き、成長の原動力となる。
「悪いストレス」は、嫌な気分にさせ、やる気を失くし、疲労を蓄積し、精神を病み、免疫力が低下し、万病の元になる。
低いストレスと悪いストレスは、生産性は低いままであり、適度な良いストレスこそが、生産性を上げ、人を成長させる。長時間にわたる過大なストレスは心身を病むだけだ。

例えば「会社の意地悪な上司(ストレッサー)が、まったく同じように達成困難な仕事を、ビジネスマンとしての実力がほぼ同じ新入社員のAくんとBさんに与えたとする。
Aくんにとっては、良いストレスとなり、上司が驚くほどの「良い成果」をあげ、「自分の成長」を手にいれる。しかし、
Bさんにとっては、悪いストレスとなり、「成果も出せず」、「心身を病み」、「会社を辞めてしまう」
stresscurve002_opt 人によって、ストレスを受け留められる器量の違い、考え方の違いがあるため、全く同じストレス強度でも、良いストレスになったり、悪いストレスになったりする。その結果、大きな差が開くことになる。

戦闘か、逃走かを見極めよう!

人間には、オンとオフのモードがある。オフとは「睡眠・食事・休息」のことである。一方、オンとは、「戦闘」モードのことであり、「戦闘」中に、対処できない敵(大きなストレス)と対峙した場合は、誰もが一目散に「逃走」モードとなる。「戦闘」と「逃走」は、原始時代からの人間の本能であり、どちらも命を守るために必要な行動だ。

「戦闘」能力をアップさせるコツは、まず「逃げない」ことである。

ストレスフリーを目指すのなら、「経験」「知識」「体力(忍耐力)」などの基礎的な力を鍛え、「戦闘」モードの「質」と「範囲」を上げること。自分が対処できるストレッサーの大きさを見極めながら、対処できる範囲を増やしていくことだ。どんなに大きなストレスであっても少々では動じない「対処の方法」を身につけていく訓練が必要だ。

「戦闘」能力を上げるには、まず「逃げない」。「失敗」を恐れずにやってみる。「逃げなかった」経験こそが、ストレスに強くなる唯一の方法だ。

最近は、この程度なら対処できるだろうと思われる中程度のストレスでも、簡単に逃げ出す人が増えた。対処する術を知らないだけなのに、最初から悪いストレスと決めつけ、ストレッサーから逃げることを考える。文句や愚痴をこぼしているだけでは、進歩はない。

続きはこちら  >>> ストレスフリーを目指す(2)実践編  

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高橋 雅彦

高橋 雅彦株式会社ドクタートラスト 代表取締役社長

投稿者プロフィール

1964年生まれ(50歳)1988年早大理工卒後、日本債券信用銀行(現あおぞら銀行)に入行。病院専門の融資課長などを経験し、2004年同行退社。2004年「医療」と「企業」を結ぶことを目的に「株式会社ドクタートラスト」を設立、社長就任。現在10期目。趣味は休日のパンづくり。 会社がある渋谷区松濤町会の理事を兼任。

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