肩こりには◯◯?
- 2014/12/26
- 健康管理

寒さと肩こり
肩こりになったことがない人を探す方が難しいほど、現代の人々にとって肩こりは身近な病気であり、悩みなのではないだろうか。この時期は寒さによる血流の低下に加え、寒いと無意識の内に前屈みの姿勢や肩をすくめるような姿勢を取ることが多いため、普段よりも肩がこりやすくなるのだ。デスクワークやスマホ使用の増加により季節を問わず肩こりに悩んでいる方も多いだろう。今回は「肩こり」の予防・改善のポイントをいくつかご紹介したい。
ストレッチや正しい姿勢が大切
寒い時期はどうしても姿勢が悪くなりやすいため、意識的に姿勢を正したり上半身・肩周りを伸ばすことが大切だ。ひどくなってから行うよりも日々の生活の中で以下のような工夫を取り入れ、肩こりにならない・なりにくい体にしていくように心がけよう。
(1)寝る前にストレッチを行う(特に上半身)
(2)お風呂はぬるめのお湯にゆっくりとつかる
(3)デスクワークの時は1時間に1回程度肩を開くように体を伸ばし長時間同じ姿勢にならないようにする
(4)ホットタオルやホットパックなどで首・肩まわりを温める
漢方薬で肩こり改善?
「葛根湯」という漢方薬をご存知だろうか?葛根湯と言えば風邪薬のイメージが強いが、頭痛や肩こりにも効果があるのだ。葛根湯には強い発汗作用があり、それに伴って首や肩の凝りを取る作用がある。同様に筋肉痛にも効果的だ。本来漢方はそれぞれの体質に合わせて飲むものなので、元々発汗の多い人や虚弱体質の人には葛根湯は不向きなのだが、体質に合えば辛い肩こりが随分楽になる。ドラッグストアでも購入できる漢方薬のひとつなので(処方薬の葛根湯より成分は少ない)、試してみる価値はあるだろう。
ひどい肩こりが続くときは病院へ
何をしても良くならない時、痛みが激しい時は病院を受診することも検討しよう。肩こりで受診する際はまず整形外科の領域となる。肩だけの問題でなく頸椎の疾患や肩関節の問題、高血圧などにより肩こりが起こっていることもあるため、ひどい時はただの肩こりと自己判断せず、隠れている病気がないか調べることも大切である。