
特定の季節のみ症状がでる事を季節性うつ病という。
一般的なうつ病の症状が「特定の季節」に繰り返している場合は
「季節性うつ病」の可能性が考えられる。
冬季うつ病
もともと、うつ病は強いショックやストレスにより、脳内神経伝達物質の
セロトニンの分泌が不足して生じる病気。
セロトニンは、心を平常に保つ上で重要な役割を果しているが、
日光を浴びて活性化する性質をもつ為、日照時間が短い秋から冬にかけては
働きが衰え、うつ状態に似た症状がおきる言われる。
発症率も、冬季の日照時間が短いフィンランド・スウェーデン・アラスカなどが高く
10%以上とも言われる。
日本での発症率は1~3%だが、女性は男性の3~4倍もあるそうだ。
冬季うつ病の症状・特徴
・思い当たる理由もないのに、むなしくなったり、自己否定的
・睡眠時間は足りているのに、日中も眠い
・無気力感に襲われる
・人付き合いがおっくうになり、外出がつらい
・集中力がなくなり、普段の慣れた仕事や家事ができない
・食事が炭水化物や甘いものに偏る
一般的なうつ病は「不眠」「食欲減退」が顕著に表れるが、
冬季うつ病の場合は「過眠」「過食」が症状として出ることが多い。
この「冬籠り」を思わせるような症状とうつ状態は「春から夏にかけて消失する」ので、
気づかずに過ごしている人や、春まで我慢してしまう人が多く存在し、
知名度が低いため理解されづらいのも特徴だ。
冬季うつ病の対処法
「日常生活に支障をきたすほどではないが、毎年、冬は気分が落ち込み、
趣味も楽しめず、ふさぎがちになってしまう。」
心当たりのある人は、生活に日光浴を取り入れるのが効果的だ。
日照時間の短い冬だからこそ、脳内のセロトニンを増やすために、積極的に朝陽を
浴び、軽い運動を取り入れてみてはいかがだろうか。