産業医面談 その② <健康診断事後フォロー面談>

今回は、健康診断受診後に要管理者に対して実施される産業医面談についてご説明します。
事業者は、従業員に定期健康診断を実施する義務があります。
定期健康診断は、ほとんどの企業で実施されていますが、健康診断で異常が認められた際には、事業者は従業員に対して適切な対応をする必要があります。
この「適切な対応」といういうのが、健康診断の結果で著しく健康状態が悪いく、就業に支障をきたす可能性がある従業員や治療や精密検査が必要な従業員に対する産業医面談で、「健康診断事後フォロー面談」などと呼ぶことがあります。

健康診断事後フォロー面談が必要な従業員の例

では具体的にどういった従業員に対して、健康診断後の産業医面談を実施するのが適切なのでしょうか。
具体例を以下に挙げました。

・ 血圧が極めて高く、就業中に脳血管障害を発症する危険性がある従業員
・ 貧血所見が強く、就業中に倒れるなどの危険性がある従業員
・ 肝機能の値が高く、アルコール依存症の可能性が強く疑われる従業員
・ 心電図に異常所見があり、就業中に虚血性心疾患の発作を起こす可能性がある従業員
・ 血糖値が高く、車や機械の運転中に、高血糖性昏睡状態になる可能性がある従業員 など

このような健診結果が認められた従業員に対しては、安全配慮義務の観点から産業医面談を行う必要があります。

健康診断事後フォローの流れ

また、健康診断に際して産業医は、従業員との面談以前に、「健康診断結果の判定」などを行います。
健康診断に関する産業医とのやりとりの流れは、以下のとおりです。

① 健康診断結果を産業医に判定してもらう
② 再検査・精密検査・要医療などの判定の中で、特にフォローが必要な従業員を産業医にピックアップしてもらう
③ フォローが必要な従業員の中で、優先順位をつける
④ 産業医面談のスケジュールを調整し、従業員の面談を行う
⑤ 産業医面談の結果で、就業制限の有無を確認する
⑥ 就業制限に沿った、労務管理を行う

健康診断の結果を産業医に見てもらうのは、労働基準監督署に提出する「健康診断結果報告書」に著名・捺印をしてもらうためだけではありません。
大切なのは、健康診断の結果を基に、従業員が大きな健康障害に至らないように、適切な対応を行うことが重要です。

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