今の状態を知るということ
そろそろ、健康診断の結果が返ってきて一喜一憂する時期ではないだろうか?健康診断の事後措置や特定保健指導などで面談を行うと、自分の体重を知らない方が意外に多いのだ。漠然と、「昔よりも太ったな」「そろそろ痩せないといけない」と思っている人は多いのだが、きちんと現在◯Kgだと言える人は少ない。世の中には様々なダイエット法が溢れているが、何より大事にして欲しいのは「体重を測る」ことである。
何キロ増えたか分からないから乗るのが怖い!と思う人もいるかもしれない。単純に面倒だと思う人もいるだろう。しかし、減量というひとつの目標を達成するためには、現在の状態を知って可視化することが大切なのだ。
記録の方法
理想は毎朝測定して体重を記録していくこと。折れ線グラフにするとさらに分かりやすいが、数字を書いていくだけでも良い。体脂肪やその他の項目も測ることができる体重計もあるが、やはり面倒なことは長続きしないので、単純に体重だけを書いていくのが一番続けやすくオススメだ。
記録から見えてくるもの
毎日体重を記録していく中で、自分自身の傾向をつかむことができる。例えば、昨日よりも体重が増えているとする。食べた量は多くないのになぜだろう?と考える。すると前日は夜遅い時間に食事していたことを思い出す。また、お酒も飲んだことを思い出す。他にも、女性なら月経の周期によっても体重が若干変動するため、痩せやすい時期・痩せにくい時期があることに気付いたりする。自分では◯◯すると痩せると思っていたのに、思っていたことと体重の推移が違うということもあるだろう。このように、自分の傾向を知ることで体の状態と向き合うことができる。体重を知らないと気にならないことでも、目で見ることで急に体重が気になり始めるものである。長期的に見ても、日々体重を測ることで少し増えた段階で「元に戻そう」という意識が働く。
忘れてしまっても前向きに
よくあるのが、頑張って記録をつけていたのに1度寝坊してしまい朝測るのを忘れてしまった。すると、1回2回できなかったことがきっかけでパタッとやめてしまうケースだ。それよりも、「時々忘れてしまうこともあるけど、まぁいいや。明日また測ろう」くらいの気持ちが長続きするコツだ。完璧を1ヶ月だけやるよりも7割くらいのことを1年間続ける方が効果的なのである。最近体重計に乗っていないなという方はぜひ、今日からでも実践してみてはいかがだろうか。