
過重労働に関する労基署の調査結果
昨年から今年にかけて、厚労省が、過労死・過労自殺など過重労働による健康障害を発生させた事業場に対し、調査を行った。
具体的な対象事業場は、不適切な労働時間管理・健康管理を原因として、過労死や過労自殺など過重労働による健康障害を発生させ、労働基準監督署長が労災認定を行った54事業場。(うち過労死 26 事業場、過労自殺 8 事業場)
そこで、法令違反をしていた企業の割合が、「87%」と高い数字で結果が判明。
シンプルに捉えると、
過労死や過労自殺がある現場 = 法令違反の可能性が高い
という相関関係が見えてきそうである。
ここで言う法令違反とは、
・健診を受けさせていない
・健康上問題のありそうな社員に対して産業医の面接指導を行っていない
・衛生委員会の未設置
等。
こちらがその厚労省調査の詳細。
過重労働問題で、使用者側が悪質だと認められた場合は、司法処分を行うというガイドラインが既に発表されているため、十分留意したい。