ハローワーク求人ホットラインの開設
- 2014/3/26
- 労働環境

厚生労働省では、ハローワーク(公共職業安定所)で公開している求人票の記載内容と実際の労働条件が異なる(ウソ)、であったという問題を受け、この度2014年3月24日に
「ハローワーク求人ホットライン」
を開設した。
※平成24年度に全国のハローワークに寄せられた申出で、求人票の記載内容と実際の労働条件が違うといった申出は、7783件もの数に及んだ。
また、申出の内容の上位は、賃金に関することが2031件(26%)、就業時間に関することが1405件(18%)、選考方法・応募書類に関することが1030件(13%)であったようだ。
「ハローワーク求人ホットライン(求職者・就業者用)」
→ハローワークの求人に関する、求職者や就業者からの申出を全国一元的に受け付ける専用窓口。
このホットラインからの申出を皮切りに、都道府県の労働局・ハローワークは、労働基準監督署や日本年金機構、都道府県の消費生活センターなどと連携を図り、該当する企業などに対して事実確認と必要な指導などを行う。
そこから、申出の集計・分析を行い、未然防止策の検討・実施に活用するようだ。
また、平成26年度からは毎年、ホットラインや全国のハローワークに寄せられた申出の集計・分析を行い、求人票と実際の労働条件が異なるようなことが起こらないよう、防止策の検討や実施に活用される。
ハローワーク(公共職業安定所)では、わずか数十名の職員で何千件もの求人票を受け付けていたようだ。だからといって今回の事案が許されざるものではない。
今回このようにホットラインが開設されたことによって、ウソの求人票を提示していた企業のモラルが改善されるということに期待をしたい。