「慢性疲労症候群」とは、原因のわからない極度の疲労感が長期間続く病気です。
よく慢性疲労と混同されがちですが、まったくの別物です。
「慢性疲労症候群」は、たとえ疲れていなくても過剰に疲労感を感じてしまい、からだを動かすことができないという身体疾患です。
ただ休息するだけではなく、適切な治療が必要です。
原因が不明であることや、慢性疲労と間違えられやすいこと、比較的新しい疾患であることが原因で、外から見ると、怠けているだけと思われがちですが、慢性疲労症候群は症状を中心に診断基準に沿って診断される、疾患の一つです。
日本での慢性疲労症候群の診断には、1991年に作成した厚生省慢性疲労診断基準が用いられています。
厚生労働省(旧厚生省)慢性疲労症候群診断基準

慢性疲労症候群の症状

●微熱・頭痛・のどの痛み
●疲労感
●筋肉痛
●不眠と過眠
●気分障害

慢性疲労症候群の治療

慢性疲労症候群の治療法は、まだ十分に確立されてはいませんが、現在の治療としては主に3種類あります。

薬物療法

抗うつ剤や抗不安剤の投与が、疲労感の軽減に効果的だとされています。
興奮状態や睡眠障害などの症状を発生させる可能性があるため注意が必要です。

漢方療法

体力や気力を補う漢方薬を使って治療をします。免疫や内分泌の機能を整える効果も期待できます。
漢方薬は人によって適切な量や使うべき薬がまったく違うため、処方が難しいといわれています。

非薬理療法

カウンセリングや、不足しているビタミン・ミネラルを補給し、自然治癒力を高める治療です。

「慢性疲労症候群」は現在、日本でも1,000人に3人が「慢性疲労症候群」といわれています。
患者の約6〜8割が女性という特徴があります。
なかでも20代後半〜30代の高学歴の女性に多く、かぜや不眠など何らかの病気が引き金となって発病することが多いようです。
慢性疲労症候群になる原因が解明されていないため、これが正しい予防法だというものはありません。
しかし、疲労を蓄積しないことが予防法の一つと考えられています。
疲労を取るには睡眠が大事です。
睡眠時間をしっかりと確保し、ぐっすり眠れるように日中に適度な運動をしたりするなど心がけるようにしましょう。

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