小売業、安全管理者の選任について

安全管理者とは

「小売業の店舗を展開しているが、事務管理を行う本社でも安全管理者の選任が必要になるか」と問合せをいただいた。
安全管理者とは、労働安全衛生法第11条の定めにより、次表に該当する業種で50人以上の従業員を雇用している事業場ごとに選任し、その者に安全衛生業務のうち、安全に係る技術的事項を管理させるものである。

選任されるには、下記の資格要件を満たす必要がある。

(1)厚生労働大臣の定める研修を修了した者で、次のいずれかに該当する者。
大学の理科系の課程を卒業し、その後2年以上産業安全の実務を経験した者
高等学校等の理科系の課程を卒業し、その後4年以上産業安全の実務を経験した者
その他厚生労働大臣が定める者
(理科系統以外の大学を卒業後4年以上、同高等学校を卒業後6年以上産業安全の実務を経験した者、7年以上産業安全の実務を経験した者等)
(2)労働安全コンサルタント

 

安全管理者を選任すべき業種

林業、鉱業、建設業、運送業、清掃業、製造業(物の加工業を含む。)電気業、ガス業、熱供給業、水道業、通信業、各種商品卸売業、家具・建具・じゅう器等卸売業、各種商品小売業、家具・建具・じゅう器等小売業、燃料小売業、旅館業、ゴルフ場業、自動車整備及び機械修理業

<参考:厚生労働省|職場のあんぜんサイト>
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo32_1.html

小売業、本社での安全管理者の選任の義務は?

冒頭の質問に関して、労働基準監督署によると「小売業を行っている企業においても、販売業務を行っていない事業場に関しては、安全管理者の選任の必要は無ない」と回答があった。

今回のケースでは、本社には事業場として安全管理者の選任は必要ないものの、企業の事業全体を管理する本社としては、各事業所への安全配慮を行う必要があるだろう。
法的な義務と関わらず、状況にあわせた対応が必要である。

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稲井 沙也加株式会社ドクタートラスト 産業保健部

投稿者プロフィール

美術系の専門学校を卒業後、「企業ではたらく人の健康管理」を専門にしているドクタートラストに興味を持ち入社しました。さまざまな部署での経験を活かし、産業保健分野に関することや労働安全衛生法についてわかりやすく解説してきます!
【保有資格】健康経営アドバイザー

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