ハローワークで求人票に「ウソ」発覚
- 2014/1/14
- 労働環境

求人票虚偽発覚
「ブラック企業」が社会問題化し、ニュースでも多く取り上げられているなか、
賃金や就業時間などがハローワークの求人票の記載と異なるとして、
労使間でトラブルになる例が相次いで起こっている事が発覚した。
厚生労働省によると、
求人票に関して、昨年度は全国で約7千件以上
「求人票に書かれた労働条件が守られていない」という苦情や相談が寄せられた。
苦情・相談内容
◆賃金について 約2割
・「基本給」として求人票に記載されていた額より少ない。
・通勤手当「あり」と記載があったが実際はついていない。
◆仕事内容について 約2割
・求人票に記載のない業務をやらされる。
◆就業時間に関する内容について 約2割
・始業の1時間前に出社をさせられている。
◆その他には、下記が挙げられる。
・週休2日と記載されていたが休日は日曜日しかない。
・「各種保険加入」と記載されていたが実際は加入していない。
何故、このような記載と異なることが起こるのかというと、
企業がハローワークで求人をする場合、
厚生労働省が定めた申込書に賃金や就業時間などを記入する仕組みとなっており、
記載内容が実態と違っていても、
法的な罰則はなく、企業のモラルに任されている為、
曖昧な記載や虚偽を記載する企業がいるとみられる。
しかし、現在の求人票には、
「基本給」の定義が曖昧で使用期間を明示する仕組みがない等
求職者に誤解が生じてしまうものもあるので、
求人票そのものについても今後改善が必要であると言われている。
入職する前に、求人票との差異がないかどうか
労働条件を改めて確認し、通知書を書面で貰うよう心がけよう。
※出典「日本経済新聞」