派遣社員は衛生管理者になれる!?

今回は、派遣社員の方が働かれている事業場からの2つの質問にお答えします。

正社員と派遣社員を足して50名を超える事業場

Q:当社は正社員30名と派遣社員30名が常時勤務しています。正社員だけでは50名を超えないのですが、産業医、衛生管理者の選任、および衛生委員会の設置の義務はありますか?

A:産業医、衛生管理者を選任するとともに衛生委員会を設置しなくてはなりません

昭和61年6月6日基発第333号、昭和63年10月1日基発第652号によると「派遣中の労働者に関しての総括安全衛生管理者、衛生管理者、安全衛生推進者等および産業医の選任の義務ならびに衛生委員会の設置の義務は、派遣先事業者および派遣元事業者の双方に課せられているが、当該事業場の規模の算定に当たっては、派遣先の事業場および派遣元の事業場の双方について、それぞれ派遣中の労働者の数を含めて、常時使用する労働者の数を算出するものであること」となっています。
つまり、派遣元は派遣している従業員数を含め常時50名以上、派遣先は派遣されている従業員数を含めて常時50名以上の従業員がいる場合は、派遣先、派遣元のそれぞれに産業医、衛生管理者の選任及び衛生委員会の設置等の義務が発生しているのです。

派遣社員を衛生管理者に選任できるか

Q:当社に派遣されて勤務している社員を、衛生管理者として選任できますか?

A:条件により、選任できます

派遣労働者を衛生管理者に選任できるかどうかの条件は、平成18年3月31日基発第0331004号「自社の労働者以外の者を衛生管理者等に選任すること」に記載されています。
これによると、次の①~③のすべてに該当する場合に選任できるとしています。

① 農林畜水産業、鉱業、建設業、製造業(物の加工業を含む)、電気業、ガス業、水道業、熱供給業、運送業、自動車整備業、機械修理業、医療業および清掃業以外の事業場
② 選任しようとしている者が、事業場に応じた衛生管理者免許を取得している、もしくは医師、歯科医師、労働衛生コンサルタントの資格を有している
③ 選任しようとしている者が、専らその事業場に常駐し、かつ一定期間継続的に職務に当ることが明らかな場合

ただし、この場合は、通達にもありますが、契約の際には、衛生管理者としての具体的な職務と権限の付与、および個人情報の取り扱いに関する事項について盛り込むことで、派遣社員だから、衛生管理に必要な他の従業員の個人情報(たとえば健康診断結果)には触れられない、といった名ばかりの衛生管理者の選任とならないようお気をつけください。

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