ヒールの代償
- 2014/9/1
- 雑学

ヒールのメリット
働く女性の必須アイテム、「ヒールのある靴」。 ヒールが得意な方、苦手な方、さまざまだろうが、ヒールが体に与える影響はあるのだろうか。 ヒールの良い所、メリットと言えば、なんといっても美脚効果だ。 足の甲を見せることで脚長効果があり、重心が高くなるためスタイルが良く見える。 また、ヒールを履くと気分がシャキッとするため、勝負時には欠かせないという方も多いのではないだろうか。
ヒールのデメリット
逆に、ヒールのデメリットは、まず、極端に前荷重になってしまうことによる弊害がある。 これは、ずっとつま先立ちでいるのと同じ状態のため、しばらくつま先立ちをしていただければ実感できるだろう。 極端に前荷重になることで、ふくらはぎが緊張し、そのつながりで内股にも緊張をつくる。その結果、骨盤は起き上がり背筋が伸びるのだが、この状態では体にしなやかさはなく、全身が硬直してしまう。 本来、人間の身体はさまざまな状況に順応するよう柔らかくできているが、ヒールを履き続けることによって全身が硬直していると、多くのデメリットが生じる。 ①本来使わなくていい余計な筋肉が発達し、脚が太くなる。 ②骨盤が歪んで、O脚やX脚の原因になる。 ③足先が圧迫され、外反母趾や巻き爪、足の指が変形する等のトラブルを作ってしまう。 ④脚の筋肉は第2の心臓と呼ばれ、重力に抗して血液を上半身に送り返す大事な働きがありますが、筋肉が硬ければその働きが鈍る。 ⑤太股の緊張は、血流を阻害し、むくみや冷えの元凶となる。
靴選びのポイント
常にヒールを履き続けることは、かなりのリスクを伴うと言える。 ヒールを履くのは必要時のみにし、休日などはなるべくフラットな底のスニーカーや、裸足で過ごすよう足に休息を与えることが必要だ。 また、ヒールを選ぶ際のポイントは、 ・サイズの合った靴を選ぶ。 ・ヒールが低くても綺麗に見える靴を選ぶ。 ・ウェッジソールのような底が均等に厚いものを選ぶ。 ・足首を固定できるストラップ付きを選ぶ。