糖尿病と夏

6人に1人が糖尿病!?

いわゆる生活習慣病のひとつである「糖尿病」。日本にはどのくらいの患者がいるかご存知だろうか?
平成24年度の調査では、糖尿病が強く疑われる成人男女の数はなんと950万人にものぼり、前回の調査よりも60万人増えている。
一方で、糖尿病の可能性が否定出来ない「予備軍」は1100万人。
こちらは前回の調査よりも現象しているものの、「糖尿病が強く疑われる人」と「糖尿病予備軍」を合わせると約2000万人にもなる。
日本の人口から考えると約6人に1人が「糖尿病」という病気と関わりがあるという結果である。
糖尿病を発症する年齢も以前より低下しており、「糖尿病」を抱えながら働く人も増えているが、特に夏は糖尿病の人にとって注意したい季節である。

糖尿病を抱えながら働く人へ

当たり前のことだが夏は汗をかき脱水になりやすい時期。
健常な人にとっての脱水と糖尿病の人にとっての脱水は危険度が大きく違う。

糖尿病の人が脱水になると、血管内の水分が減少することで、相対的に血糖値が異常に高くなってしまうのだ。
普段それほど血糖コントロールの悪くない人でも、血管内の水分が減少して糖の濃度が高まることで一気に高血糖となり、最悪の場合は意識障害を来たし、糖尿病性昏睡に陥る可能性がある。
外回りの営業で炎天下を歩くことが多い場合、屋外での作業がある場合、さらに屋内でのデスクワークであってもOA機器からの熱によって想定以上に室温が上昇することもあり注意が必要である。
こまめな水分補給により脱水を予防することが大切であり、また職場としての配慮も必要となる。

夏特有の食事も影響

また食生活の面でも夏は「そうめん」「ひやむぎ」「ざるそば」「冷やし中華」…などの麺類単品を食べる機会が多くなる。このような食品は普段の食事と比べると栄養が炭水化物に偏りがちでタンパク質やビタミン類が不足しやすくなる。
このような食事内容の変化も糖尿病のコントロールに影響を及ぼすため、普段よりも食事内容に注意していきたい。

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田中 祥子株式会社ドクタートラスト 産業保健部 保健師

投稿者プロフィール

企業の健康管理室で働いていた経験をさまざまなかたちで皆さまにお届けします。
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