ノロになったら保育園はいつまで休む?吐いたときの救世主は「紙おむつ」

みなさんこんにちは。保育士の吉沢です。
寒さと乾燥が気になる時期になってきましたね。
働きながら子育てをしているお父さんお母さん、そろそろ保育園で体調不良のお子さんが増えてきたのではないでしょうか。
そこで、もし子どもがノロウイルスにかかったらどうしたらいいのかを一緒に学んでいきましょう!
ノロウイルスの基本的な情報については厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」をご覧ください。

子どもがノロにかかったら、いつまで休む?吐いたときに役立つ身近なアレ

◎保育園はいつまで休まないといけないの?

子どもがノロウイルスに感染した場合、基本的には、解熱後24時間経過、嘔吐(おうと)・下痢などの症状が治まり、普段の食事を取ることができ、機嫌がよければ登園してOKです。
しかしノロウイルスはインフルエンザのように「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後3日を経過するまで」というような明確な出席停止日数は決められていません!
通っている保育園によって違うと思いますので必ず確認してください!

◎いつまでうつるの?

ノロウイルス発症から1~2週間は下痢や嘔吐が治まっていても、便からウイルスが排出され続けます!
オムツ替えをする人は必ず手洗いうがいをしましょう!

◎吐いたときの処理はアルコール消毒でいいの?

ノロウイルスにはアルコール消毒は効きませんので、消毒時には必ず次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤)を使用してください!
希釈の方法や処理の仕方は東京都福祉保健局HPの「ノロウイルス感染予防の徹底を!」にわかりやすく書いてあります。

嘔吐処理の救世主!紙おむつ!

嘔吐処理と言われると、バケツとぞうきん……と思うかもしれないのですが、嘔吐の時に役に立つものはズバリ紙おむつなんです!
私のおすすめの使い方は以下の2つです!

① 吐しゃ物の上にかぶせれば水分を吸収してくれるので掃除がとても楽になる!

オムツの吸収量、吸水力は皆さんご存じの通りすごいですよね。
消毒液をかけた吐しゃ物を外側から内側に向かってオムツで拭くと、ペーパータオルなどで処理するよりも早く片付けることができます。

② 紙おむつ制手作り嘔吐バケツで処理が楽々

紙おむつの足を入れる穴をふさぐ形で2枚重ね、ビニール袋と一緒に手桶に入れましょう。
お手製の嘔吐バケツに早変わり!
ここに吐いてもらえば処理が楽々です。
使わなくなった紙おむつやいつもより多めに買っておいた紙おむつを使って、スムーズに処理をしましょう!

見落としがちな感染経路~保護者のスマホ~

保護者のみなさん、スマートフォンをトイレに持ち込んでいませんか?
家でも外でも、トイレにスマホを持ち込んで、ついついいじってしまうという人も多いのではないでしょうか。
たとえば、自分の前にそのトイレに排便した人がノロウイルス感染者だったとします。
ふたを閉めずに流していたら便器の中だけでなく、個室内のさまざまな場所にウイルスが付着しています。
そのような場所でスマホを触ったら、いくらトイレの後に手を念入りに洗っても、スマホにはウイルスがついたままになってしまいます。
「スマホをアルコール消毒してるから大丈夫!」と思うかもしれませんが、先ほども書いた通り、ノロウイルスはアルコール消毒では除去できません。(なにもしないよりはアルコール消毒したほうがいいです)
お子さんが、お父さんお母さんのスマホで遊ぶようなご家庭も増えていると思います。
スマホに付着したウイルスをお子さんが触って、その手を口に入れてしまったり、目をこすったり、鼻をほじったり、体内に入るのはあっという間です。
また、ウイルスの付いたスマホを食卓に置いたら、食事中にウイルスを取り込んでしまう可能性があります。
自分のために、パートナーのために、子どものために、これを機にスマホをトイレに持ち込む習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

冬は空気が乾燥するのでノロウイルスだけではなくインフルエンザなどさまざまな感染症が流行する季節になります。
どのウイルスにも共通してできる対策は正しい手洗いです。
たっぷりの泡で洗い、十分に洗い流すことを徹底しましょう!

<参考>
・ 厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」
・ 東京都福祉保健局「ノロウイルス感染予防の徹底を!(PDF)」

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吉沢夏希株式会社ドクタートラスト 保育士

投稿者プロフィール

大学在学中から保育園で子どもたちに接する仕事を続けてきました。保育士としての経験と出産育児の経験をあわせて、産前産後・育児中の働くお母さんの力になりたいと思っています。
また、記事では子どもの成長過程に関することから保育士が実際に現場で使う保育テクニックなどを紹介し、日々の子育てが少しでも楽しくなるようにサポートしていきます。
【保有資格】保育士、チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、チャイルドコーチングアドバイザー
【YouTubeで「子育て相談コーナー」配信中!】
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

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