20代の禁煙治療に保険適用の方針

tabako

厚生労働省は、来年度の診療報酬改定で20代のニコチン依存症治療に保険を適用する方針を固めた。

現在、ニコチン依存症治療に保険を適用するためには、次の要件を満たすことが必要となる。
(もし満たせない場合は、自由診療で治療を受けることが可能)

・健康保険等で禁煙治療が受けられる医療機関を受診すること
・前回の治療の初回診療日から1年経過していること
・禁煙治療を受けるための4つの要件を満たすこと

保険適用のための4つの要件

・1日あたりの平均喫煙本数×喫煙継続年数が200以上
・ニコチン依存度スクリーニングテストの点数が5点以上
・1ヶ月以内に禁煙を始める意思
・禁煙治療を受けることに文書で同意

今の保険適用の基準を20代の方が満たすためには、
29歳の方で1日23本、21歳だと1日200本吸う計算となる。
この数字を見ると、若年層ほど保険の適用が困難なことが分かるだろう。

20代からの喫煙は依存症のリスクを高める恐れがあるとして、
禁煙を推奨されているが、その一方で若年層の禁煙治療については、
保険の適用条件が厳しいという現実もあり、20代の方が禁煙するための環境は、
まだまだ整備されていないのが現状だ。

喫煙の影響は広く知られている通り、
やはり一番怖いのが、肺がんのリスクが高まるところにある。
喫煙の影響は、喫煙流行から約30年で表れると言われている。
日本で喫煙が流行ったのが1970年辺りで、
その後1998年頃に、部位別がん死亡者数で肺がんがトップとなった。

喫煙がもたらす健康への影響は知ってのとおりとても大きい。
それに加え、禁煙・分煙が叫ばれる中、喫煙者が勤務中にタバコを吸う時間を休憩時間と取るかどうか、
受動喫煙の低減等、非喫煙者からの反発もあるのが現実だ。

喫煙のリスクは健康面のみならず、社内での人間関係にも影響を及ぼす恐れがある。
禁煙を始めるなら、なるべく早く始めた方が喫煙習慣も短く、抜け出しやすい。

来年度から20代での保険が適用されることが正式に決まった場合、
この機会に禁煙を考えてみては如何だろうか。

※参考※
ニコチン依存度スクリーニングテスト
http://sugu-kinen.jp/success/tds.html
タバコへの依存度を測るための「はい/いいえ」形式のテスト。
ニコチン依存度への評価が正確に出来るとされ、保険診療の際の判定基準になっている。
あくまでテストなので、最終的な依存症かどうかの判断は医師が行う。

山中 学

山中 学株式会社ドクタートラスト 産業保健部

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素早く正確にお伝え出来るよう、頑張ります。

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