夏の低体温症に注意

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最近のニュースで、突然のゲリラ豪雨が原因で起こる「低体温症」が取り上げられ、話題となりました。
これは、雨で濡れた服を着用したままでいることにより、徐々に体温が奪われていき、結果「低体温症」になるというもので、野外コンサート会場や、先日中止となった花火大会でも、この低体温症による患者が多く報告されています。

低体温症とは

体の中心部の温度が、35度以下に低下した状態「低体温症」といいます。
体温が下がり始めたときの体温調節は、主に体の震えと皮膚血管の収縮(鳥はだなど)により行わます。
末梢血管が収縮し、体熱の放散を防ぐとともに、筋肉が震えることで、体温を上昇させようとはたらくのです。
しかし、さらに進行すると循環不全や意識の混濁をきたし、各臓器の機能も低下していってしまいます。

症状

低体温症になると、以下の症状が出現します。

  •  寒気
  •  倦怠感
  •  頭痛
  •  眠気
  •  手足のしびれ
  •  皮膚感覚の麻痺
  •  意識障害
  •  不整脈

35度以下に低下した状態を、低体温症の定義としてお話しましたが、実際に外で上記のような状況にあった際は、体温ではなく症状で判断してください。

<対処方法>

「寒気がして、手足が冷たい感覚がある」
「指先がしびれる」

このような場合は、まずは体を温めて改善を待ちましょう。
また、温かい飲み物を飲むことも効果的です。

「全身の震えが激しく、いつまでも止まらない」
「ろれつが回らない」
「だるくて、意識がぼんやりとし、立っていられない」

このような症状の時は、すぐに病院を受診してください。
また、意識が混濁している状態で飲み物をとることは、誤嚥の危険性があるため、避けましょう。

夏に低体温症を招く状況

◆ゲリラ豪雨

雨で濡れた着衣から、どんどん気化熱が奪われていきます。

◆濡れた着衣のまま、冷房の風に当たる

汗を大量にかいた後、冷房にさらされる場合も同様です。

◆濡れた着衣のまま、外気温が急激に下がる
◆冷房の効きが強い屋内に長時間いる

夏は旅行、花火大会、お祭りなど、外出の予定が多い季節です。
突然のゲリラ豪雨で雨宿りできる場所がなかったり、傘を持っていなかった場合、ずぶぬれになることは避けられません。
着替えを常に持ち歩くことは、さすがに難しいかと思いますが、せめてタオルやカッパ、折り畳み傘の準備をしておくと安心できるでしょう。

夏に怖いのは熱中症だけではありません!
くれぐれも、低体温症にご注意ください。

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林 晴香

林 晴香株式会社ドクタートラスト 産業保健部 保健師

投稿者プロフィール

DT保健師の林です。
産業保健分野に限らず、健康に関するお役立ち情報を配信できればと思っております。

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