ペットボトル症候群

062428

猛暑の真っただ中だけでなく、少しずつ涼しくなっていく残暑でも、
熱中症の予防は継続していく必要がある。

熱中症の予防策のひとつでもある「水分補給水」はとても重要だが、
この「水分補給」、注意しないと意外な落とし穴がある。

水分なら何でもOKというわけではない。

「たくさん汗をかくから・・・」
「汗で奪われた電解質を補わなければ!」
と、いわゆるスポーツドリンクなどの清涼飲料水を摂る人も多いのではないだろうか。

スポーツドリンクに注意

スポーツドリンクなどは、一見体によいように感じられるが、
だいたいのもので500mlのペットボトルに、
思いがけない量の糖分が含まれている。

今は、コンビニに行けば、いろんな種類のスポーツドリンクがある。

「じゃぁ、カロリーオフのドリンクを飲めばいいか?」
・・・・・これが意外に危険なこともある。

最近は、カロリーゼロとか、カロリーオフと、
書かれたペットボトル飲料を多く見かける。

でも、ゼロカロリー=ノンシュガーではないのである。

ペットボトルのラベルに表示されている各栄養成分は、
一般に飲用に供する液状での食品 100ml当たりの場合、
カロリーはデジタル 5kcalまで、糖質は0.5gまでは「ゼロ」
と表示してもよいことになっている。(栄養表示基準制度にて)

このことから、カロリーもゼロとは限らず、砂糖も全く入っていないというわけではない。
だいたいのもので500mlのペットボトルには糖分が約30g含まれていることになる。
このようなペットボトル飲料を1日に何本も飲むことで、どんどん血中の糖分を増やしていくことになる。

「成人は、1日に20~40gの糖分を摂取すればよい」といわれており、
1本飲めば、1日に必要な量を摂取したことになる。
2本以上飲むと、摂取量を大きくオーバーすることになる。

ペットボトル症候群

糖分を多く含むジュース、スポーツドリンク、コーヒー等の清涼飲料水や炭酸飲料等を習慣的に摂取することで、
高血糖の状態になってしまい、ひどくなり最悪の場合は突然昏睡状態になることがある。

これを、ペットボトル症候群という。

血糖値が上昇すると喉が渇くため、さらに清涼飲料水を飲むという悪循環になってしまうことから起こる。

スポーツドリンクなどは、スポーツ中であれば、上手な水分摂取になるが、
通常の日常生活での水分摂取でスポーツドリンクを摂取することは、
エネルギー(カロリー)、糖分の摂りすぎになってしまうので、
お茶やミネラルウォーターなどがお勧めである。

手軽で、便利で、種類の多いペットボトル飲料水、
飲み方や選び方に注意しないと、思わぬところで健康を害するきっかけになることがある。

たくさん飲みすぎていないだろうか?
少し、振り返ってみていただきたい。

西岡 まゆみ

西岡 まゆみ株式会社ドクタートラスト 産業保健部 保健師

投稿者プロフィール

自分も働く労働者の一人として、皆様の立場に立った視点を持つことも忘れずに情報発信していければと思っています。

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