救急車を呼ぶべきか迷った時に

救急車のミニチュアカーと聴診器

皆さんはこれまでに、救急車を呼ぶべき状況に遭った事はあるだろうか?

または、救急車を呼ぶべきかどうか、判断に迷ったことはないだろうか?

救急車の適正利用のために

近年、救急車の不適切利用が問題として挙げられている。
具体的な内容としては、「交通手段がないから」、
「靴ずれが酷くて歩けない」といったタクシー代わりの要請もあれば、
「耳に虫が入った」、「虫歯が痛む」といった、明らかに軽症なものまで様々だ。
中には、救急要請があって駆けつけると、
本人がコンビニに行っており、留守だった、というひどいものまで。

本当に救急車が必要で呼びたい方が、こうした他の出動要請に阻害され、
適切な救命処置が遅れてしまうという事もある。

病院救急通報のポイント

救急車は、約5.5秒に1回の割合で出動しており、
国民の約25人に1人が搬送されていることになる。
また、現場到着までの時間は、全国平均で8.2分であり、
病院収容までの時間は全国平均で38.1分となっている。(平成24年 消防庁報告より)
出動件数は年々増加しており、現場到着時間も年々延びている。
「これだけ搬送数が増えているのは、急病人が増えているから?」と思いがちだが、
実は、搬送人員の約50%は、入院加療を必要としない軽症傷病者といわれている。

いざ、突然のケガや病気で、緊急性があるかどうかの判断に困った時は、こちらの窓口に相談してほしい。
⇒#7119 救急相談センター(東京都、大阪府、奈良県、愛知県)
#8000 小児救急医療電話相談事業(各都道府県に窓口がある)

迷わずに救急車を呼んで欲しい症状

このような症状が見られたら、迷わず119番に連絡をしてほしい。

顔:
・顔半分が動きにくい、あるいはしびれる
・ろれつが回らない、うまく話せない
・視野が欠ける
・物が突然二重に見える

頭:
・突然の激しい頭痛
・支えなしで立てないぐらい、急にふらつく

胸・背中:
・突然の激痛
・急な息切れ、呼吸困難
・痛む場所が移動する
・胸が締め付けられるような痛み、圧迫感が2~3分続く

手足:
・突然のしびれ
・突然、片方の腕や足に力が入らなくなる

お腹:
・突然の激しい腹痛
・持続する激しい腹痛
・吐血・下血がある

意識:
・意識がなく朦朧としている
・けいれんが止まらない

ケガ・やけど:
・大量の出血を伴う外傷
・広範囲のやけど

上記は、重大な病気や怪我の可能性があるため、迷わずに119番へ連絡を。

普段飲んでいるお薬がある場合は、そのお薬やお薬手帳を、救急車到着までの間に準備しておくとよい。

救急車は、今すぐ医師の治療を必要とする傷病者のために備えている。
必要なとき、必要な方へ使っていただけるよう、救急車の適正利用に協力をお願いしたい。

林 晴香

林 晴香株式会社ドクタートラスト 産業保健部 保健師

投稿者プロフィール

DT保健師の林です。
産業保健分野に限らず、健康に関するお役立ち情報を配信できればと思っております。

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