非アルコール性脂肪肝

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年末年始の暴飲暴食の時期を前に、今回は脂肪肝についてのお話です。

脂肪肝 = アルコールをたくさん飲む人の病気 と思っていませんか?

じつは、最近ではアルコールをあまり飲まない人や全く飲まない人の、脂肪肝が増えてきています。

非アルコール性脂肪肝

脂肪肝というのは、肝臓に必要以上の中性脂肪がたまった状態のことを言い、
肝臓内の中性脂肪の割合は、通常3~4%程度と言われていますが、30%を超えると重度脂肪肝と診断されるそうです。
肝臓の30%が中性脂肪、かなりの霜降りな状態ですね。

この脂肪肝という病気、脂肪肝だけであれば日常生活に支障をきたしたり、命の危険があるものではありません。
しかし、脂肪肝は進行性があります。
放置していると肝臓の血液循環が悪化し、脂肪肝炎を発症するリスクが高くなり、肝硬変や肝がんへと進行することも少なくありません。
つまり、脂肪肝は、肝臓の代表的な病気といえる、肝硬変や肝がんへと進む、最初の段階ということです。

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非アルコール性脂肪肝は、日本では10年ほど前から知られるようになりました。
日本全国で、すでに1000万人程度いると推定されています。
また、脂肪肝の次の段階である非アルコール性脂肪肝炎( NASH〈ナッシュ〉 )の推定患者数は約400万人と言われています。
特に、40歳代以降に急速に増えるので、中高年の方は原因や予防法を知っておくことが大切です。

非アルコール性脂肪肝の予防

非アルコール性脂肪肝は、肥満や糖尿病と密接な関係があると言われています。

肥満との関係
「食べすぎと運動不足」の状態が続くと、肝臓には処理できない脂肪が蓄積して脂肪肝になります。
また、肝臓自身でも糖分から脂肪を合成する働きがあるので、糖質の取りすぎは、特に注意が必要です。

糖尿病との関係
インスリンの働きが低下すると糖尿病になりやすいことは良く知られていますが、
非アルコール性脂肪肝の人にも、インスリンの働きがよくない人が多くみられます。
そのため、糖尿病の人は、脂肪肝にも気をつける必要があります。

非アルコール性脂肪肝の予防や改善のためには、ダイエットが不可欠です。
しかし、自己流のダイエットでは、逆に脂肪肝を助長させてしまうこともあるので注意が必要です。

肝臓でつくられた脂肪が血液中に出ていくためには、タンパク質の働きが必要となります。
タンパク質が不足すると、肝臓から脂肪が排出されず、かえって脂肪肝が進行してしまいます。
ダイエットの際には、ご飯やパン、めん類などの糖質、肉の脂身やチーズなどの乳製品に多い脂質を控え、
脂肪の少ない肉や大豆製品などはある程度食べて、タンパク質が不足しないよう注意しましょう。

また、週に3回以上、1回30分程度の有酸素運動を行うと、内臓脂肪型肥満の解消に効果的と言われています。
まとまった運動の時間がとりにくい場合は、通勤時にできるだけ歩くようにし、
日常生活の中で効率よく運動をする習慣を身につけましょう。

大久保 優子

大久保 優子株式会社ドクタートラスト 保健師

投稿者プロフィール

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