ノロウイルス対策

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本格的に寒い日が続いていますが、みなさん体調はいかがですか?

世間では、ノロウイルス流行の兆しが取りざたされています。
以前、こちらのブログでもノロウイルスについて取り上げましたが、
今回は12月の患者数がピークになる時期を前に、おさらいです。

ノロウイルス

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*月別事件数の年次推移 (厚生労働省 ノロウイルスに関するQ&A)より

ノロウイルスが大流行した、昨年に比べると少ないですが、
西日本を中心に患者数が最新の1週間(11~17日)で増加しています。
そこで、今回はみなさんが知りたい情報をお届けするために、森永乳業が2013年11月に発表した、
ノロウイルスに関する調査結果で関心が高かった項目を、ランキングに沿って回答していこうと思います。

1位 感染時の対処法は?
ノロウイルスに効果がある、抗ウイルス剤はありません。
基本的には、対症療法を行うことになります。下痢・嘔吐・発熱などの症状にともない、
体力の弱い乳幼児や高齢者は、脱水症状を起こしやすくなります。
水分補給をしっかり行いましょう。嘔吐などの症状がひどく、
水分補給が出来ない場合には、病院を受診し点滴などの治療が必要となる場合もあります。

2位 予防するには?
ノロウイルスの感染経路は、ウイルスに感染した食品の摂取、
調理者や調理器具からの二次感染、感染者の排泄物や吐物などからの二次感染などです。

・食品中のウイルスを失活化させるには
一般にウイルスは熱に弱く、85℃以上で1分間以上の加熱を行えば、
感染性は失活するとされています。また、二枚貝の加熱調理でウイルスを失活させるには中心部が85~90℃で
少なくとも90秒間の加熱が必要といわれています。

・調理者の手洗い
調理を行う前には必ず手洗いを行いましょう。石けんを十分泡立て、ブラシなどを使用して手指を洗浄します。
すすぎは温水による流水で十分に行い、清潔なタオル又はペーパータオルで水分を拭きとりましょう。
また、常に爪を短く切って、指輪等をははずしておきましょう。

・調理器具の殺菌
ノロウイルスの失活化には、エタノールや逆性石鹸はあまり効果がありません。
調理器具等は洗剤などを使用し十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム※(塩素濃度200ppm)で浸すように拭くことでウイルスを失活化できます。
また、まな板、包丁、へら、食器、ふきん、タオル等は熱湯(85℃以上)で1分以上の加熱が有効です。

・感染者の排泄物・吐物の処理
床等に飛び散った患者の排泄物や吐物を処理するときには、使い捨てのガウン(エプロン)、
マスクと手袋を着用し汚物中のウイルスが飛び散らないように、排泄物や吐物をペーパータオル等で静かに拭き取ります。
拭き取りに使用したペーパータオル等は、ビニール袋に密閉して廃棄しましょう。
拭き取った後は、次亜塩素酸ナトリウム※(塩素濃度約200ppm)で浸すように床を拭き取り、その後水拭きをしてください。
また、処理した後はウイルスが屋外に出て行くよう空気の流れに注意しながら十分に喚気を行うことが感染防止に重要です。
※次亜塩素酸ナトリウムとは、塩素系漂白剤の成分です。
例)キッチンハイター、ミルトンなど

3位 症状の重さは?
潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間で、主症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱などです。
通常、これら症状が1~2日続いた後、治癒します。
また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。
しかし、病院や社会福祉施設でノロウイルスの集団感染が発生している時期に、
もともとの疾患や体力の低下していた方などが、死亡した例もあります。
吐いた物を誤嚥することによる誤嚥性肺炎や吐いた物を喉に詰まらせて窒息するなど、
乳幼児や高齢者を中心に、直接の原因ではなくても、ノロウイルスが関係したと思われるものもあります。

4位 周囲の人が感染した時の対処法は?
ノロウイルスは感染力が強く、環境(ドアノブ、カーテン、リネン類、日用品など)からもウイルスが検出されます。
それらのウイルスが原因で、周囲の人が二次感染する場合もあります。
感染者が発生した場合、次亜塩素酸ナトリウム※などを使用して、周囲の環境を拭いてください。
また、食器等の下洗いや嘔吐後にうがいをした場所等も次亜塩素酸ナトリウム※(塩素濃度約200ppm)で消毒後、
洗剤を使って掃除をするようにしてください。
ただし次亜塩素酸ナトリウム※は金属腐食性がありますので、消毒後の薬剤の拭き取りを十分にするよう注意してください。

いかがですか?ノロウイルスに関する疑問を、少しでも解決出来たでしょうか。
毎年12月に感染者数がピークになる、ノロウイルス感染症。
正しい知識と予防策で、感染が拡大しないようにしましょう。

大久保 優子

大久保 優子株式会社ドクタートラスト 保健師

投稿者プロフィール

みんなが元気に働ける社会が目標です!
産業保健の魅力と大切さを伝える情報を、発信出来るように頑張ります。

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