女性の低体重

062607

普段はメタボリックシンドロームやダイエットについての話題が多い、こちらのブログですが、今回は低体重についてのお話です。
20代・30代の女性従業員の健康診断結果には、低体重や貧血などの所見が目立ちます。
肥満よりもいいんじゃないの?と思われがちな低体重ですが、ここに大きな落とし穴があります。

低体重とは

体重(kg)÷身長(m)×身長(m)で計算する、BMIが18.5未満を低体重といいます。標準体重は、BMI22とされています。
20代女性の5人に1人は、低体重だという報告もあります。

一般的に女性は、スタイルが良い女性に対する憧れや評価が高く、太ることに対して危機感が強い傾向にあります。
それに加え、近年では男性と同等の長時間勤務を行う女性が増えており、生活習慣の乱れがあります。
男性の場合には、生活習慣が乱れると太る傾向にありますが、太ることへの拒絶から食事を抜く女性が多いため、低体重となる傾向があります。

残業で遅くなった場合には、「夜、21時以降は食べない」「コンビニやファーストフード店しか開いておらず、高カロリーなので食べない」「疲れて食べる気がしない」などの声を多く聞きます。
また朝も、「ギリギリまで寝ていたい」「朝食よりも、化粧やヘアーセット優先」などの理由で、食べない女性もいます。
そのため、全体的な摂取カロリーが不足する傾向にあります。低体重ってどうしていけないの?

肥満やメタボリックシンドロームと違い、健康に対する影響があまり知られていない低体重ですが、じつは様々な影響を及ぼします。

低体重による健康被害

貧血
無理なダイエットなどによる少食、偏った食生活は鉄欠乏など栄養不良のリスクを高めます。
鉄欠乏性貧血は、だるい、疲れやすいといった自覚症状や、発育障害などをもたらします。

月経不順・無月経
体脂肪率の過度な減少は、月経不順、無月経など卵巣機能不全を起こします。排卵性の月経周期を保つには体脂肪率が22%必要と言われています。
月経不順などが続いている場合、不妊の原因にもなり、将来の人生設計にも影響を与えることになります。

胎児への影響
妊娠前にやせの者は、低出生体重児分娩、子宮胎児発育遅延切迫早産、早産、貧血のリスクが高まり、妊娠期に体重増加量が著しく少ない場合、低出生体重児分娩、切迫早流産のリスクが高くなると言われています。

骨粗しょう症のリスク
卵巣機能不全は骨にカルシウムを沈着させる作用をもつエストロゲンの分泌低下を起こし、骨密度の低下を招きます。
過度のダイエットは骨形成に影響を及ぼすとともに、最大骨量に到達した後でも骨密度を著しく低下させることになります。

芸能人やモデルなどの職業についている人達は、素敵な方も多く、一般の女性・男性の目標や憧れになります。
しかし、低体重は医学的に健康に問題があるとされていることを忘れないようにしましょう。

大久保 優子

大久保 優子株式会社ドクタートラスト 保健師

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